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小学生の勉強〜計算力編〜

小学生にオススメする勉強、今回は計算力編です。

ここでの計算力とは、小学校で習う基本的な計算が素早く・正確にできること、そして数量感覚が身についていることを意味しています。

計算力を身につけるために重要なことは、①毎日コツコツ問題を解くこと、②問題を解くときにタイムを測ること、③工夫した計算ができることです。

①は、1日当たりのプリントの枚数を決めるなどして、学習を進めて行けばOKですね。例えば7枚のプリントを解くにしても、1日1枚で7日間コツコツ進めるのと、1日に7枚一気に終わらせるのでは、前者の方がおすすめです。分量は減らしてもコツコツ進めましょう。

②は、行っていないご家庭が多い印象です。タイムを測る習慣がないと、そもそも早く解けるようになろう!!と思わないので、時間を意識させるためにもタイムは測りましょう。おすすめは100マス計算です。100マス計算は誰でも確実にスピードが上がる教材で、記録が上がっていくと楽しくなります。100マス計算なら楽しく抵抗なくできるでしょう。

 

①②ができるようになったら、次は③です。①②をクリアしてないのに③に入らないようにしてください。

 

③が、一番難しいですね。中学生を見ていても、計算に時間がかかる生徒は、ほぼ確実に小学校の算数に原因があります。それは小学生のうちに、計算の工夫をしてこなかったこと。そのため、やたら長い途中式を書いてしまいます。

中1の文字式・1次方程式、中2の連立方程式・一次関数、中3の因数分解・二次関数など、計算が大量に出てくる単元では、小学校の算数のスピードが遅いという理由で時間内に解けないことがよくあります。いちいち時間がかかるので数学嫌いになる生徒もいます。つまり小学生の頃に工夫した計算を身につけておくことが重要なのです。

では、工夫した計算を身につけさせるにはどうしたらよいか?基本的には、目標タイムを決めてあげることです。このプリントは3分以内に終わらないとやばいよ。と伝えて、3分以内で解くように意識させます。普通に計算をしていたら10分くらいかかってしまうので、計算の工夫をしないとクリアできないように設計してください。このようにゲーム性を持たせることが大事です。クリアしたければ自分から、解説を読むようになり、自分から工夫した計算を学んでいきます。そして次の日に似たような問題を解くのです。

ちなみに、おすすめのテキストは市販はされていませんが、SAPIXのデイリーチェックです。計算問題、文章問題、角度問題、面積問題が1ページにまとまっており、これを毎日行います。次の日の問題も、数字を若干変えた、計算問題、文章問題、角度問題、面積問題が出され、ひたすら反復します。SAPIX小学部 | 教材・書籍

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市販されていないので、これに準じたテキストを用意すると良いと思います。デイリーチェックのポイントはあらゆる単元を反復練習するというものです。公文式も反復練習ですが、公文式は1つの単元をひたすら反復→次の単元のひたすら反復→その次の単元を・・・と、1つの単元ごとに進んでいくので、数ヶ月経つと昔の単元を忘れてしまいがちです。なので、SAPIXのように、複数の単元を何度も復習するのがいいですね。

書店に行って、複数の単元が反復練習できるような教材を選びましょう。タイムを決めるのは親御さんの役割です。だいたい20分くらいかかるなぁと思えば、その半分を目標タイムに設定してください。普通に解いて20分かかるなら、計算の工夫をするしかない!と子どもに思わせれば勝ちです。そしていつか、目標タイムをクリアしたときは、しっかりと褒めてあげましょう。