個別指導の強みは、生徒の学力に合わせた指導ができるということ。
生徒の学力に合わせれば学力は伸びていくのか?
生徒の理解度に合わせて教えてあげられるという点では伸びるだろう。
偏差値40の生徒を45にするのは個別指導の方が向いていると思う。
ただ、個別指導では周りの生徒がどんな勉強をしているのか?どのくらい勉強したのか?
を知る機会がほとんどない。
特に、学力の高い生徒は個別にはほぼ在籍していないので、
そういった、勉強ができる生徒たちの努力量と自分の努力量を相対化しにくい。
ゆえに、今日は1時間も勉強したから十分だ!
と、自分の基準が低いまま満足してしまう傾向にある。
井の中の蛙大海を知らずである。
先ほど
偏差値40が45になるのは個別指導が得意と伝えたが、
偏差値50から55に、55から60にするのは、集団の方が得意だと言えるだろう。
スポーツでも同様だが、競争がある中で戦っていかないと、
自分の努力の方向性や、自分の努力量が周りと比べられない。
なので、個別で平均くらいまでの学力に持っていったら、
そのあとは集団で周りと競争しながら勉強した方が伸びる確率は高いと思う。
また、個別指導は長くいるところではない。
勉強が苦手な生徒が、平均になるまでの間だけでよい。
期間で言えば3ヶ月〜9ヶ月程度だろう。
数年いても伸びないのであれば、絶対に変えた方がいい。
個別指導の強みの「生徒の学力に合わせます」が全く機能していないからだ。