神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

JR南武線 武蔵新城駅|毎日8:30更新

勉強方法は大きく分けて2種類!

2月15日の公立高校入試まであと2ヶ月となった。

 

中3のこの時期は、勉強の仕方を特に意識する必要がある。

 

解ける問題と解けない問題に区別し、解けない問題は、どうやったら解けるのか?解法を理解しないといけない。

 

一方で、解き方よりも量が重要な勉強もある。たとえば漢字や英単語などは、1つ1つをじっくり解くというよりは、毎日10分程度でいいので、たくさんの問題を繰り返し解くことが重要だろう。

 

このように、勉強には質よりも量が重要な①ローテーション系の勉強と、量よりも質の方が重要な②解き方系の勉強がある。

 

 

 

例えば『ローテーション系の勉強』である「漢字」は、毎日コツコツ続ける必要がある。これは中3からではなく、入塾したタイミングから始まる。中1から入った生徒は、入塾したその日から毎日漢字の勉強をする。その代わり1日あたりは10分程度でいい。短い時間をとにかく繰り返すことが重要だ。

 

漢字以外にも、英単語や古文単語、理科・社会の語句問題、数学の基礎的な計算問題などはローテーション系である。ローテーション系は、1日に何時間も行うべきではない。詰め込みで勉強しても、すぐに忘れるので、とにかく1日あたりにかける時間を少なくし、毎日コツコツと続けることが重要である。

 

 

 

一方で、『解き方系の勉強』はローテーション系と異なり、じっくりと解く必要がある。たとえば、理科の凸レンズの問題は、なぜそうなるのか?どう考えればいいのか?何を本質的に理解しないといけないのか?と、解き方について時間をかけなくてはいけない。ここに時間をかけないと、問題の条件が少し変わっただけで間違えてしまうので、何回やっても間違えることになる。

 

そして、この解き方系の勉強が難しい。まず読解力がないと、参考書から何を本質的に理解すべきか?読み取ることができない。これは学力の問題。そして次に、1つ1つじっくり解く精神力がないといけない。これは気持ちの問題。

 

本当は理解していないのに、分かった気になってしまったり、時間がかかり面倒になって途中で放棄したりすると、解き方系の勉強は全然進まない。あるいは進んでいるように見えても、類似問題を出すと不正解となってしまう。

 

 

 

現在の中3生には、①ローテーション系も②解き方系も両方を学習計画に入れて、進めてもらっているが、地頭は生徒によって違うので、②解き方系で伸び悩む生徒が一定数いる。また1問1問理解するまで次に行きたくない!とこだわりがあると良いのだが、めんどくさいからいいや、と諦める生徒もいるので、性格に依存するところも大きい。やはり②解き方系の勉強は地頭的にも、性格的にも恵まれていないと、なかなか高得点は難しい。

 

とはいえ、全員の生徒を合格させないといけないので、そんなことも言っていられない。自分で理解できないのなら、生徒が理解できるように伝えればいい。そしてこれがこの時期の授業の意義であり、先生の能力である。

 

当塾が少数制の集団授業にしているのは、一人一人の理解度を把握するためである。人数が多いと、どこにつまづいているのかが分かりにくい。生徒の躓くポイントが見える人数に絞っている。

 

この内容はみんな理解できているけど、この内容は数名理解していない生徒がいるな。と感じれば、そこを授業で行う。決まりきった授業ではなく、臨機応変に生徒の授業の様子を見ながら指導の方法を変えていく必要がある。

 

だから、この時期の中3授業は、考える問題が中心となる。この問題どうやって解くのか?そこを一番重視している。答えよりも、解説の部分をたくさん伝えることで、類似問題に対応できる力を養う。

 

残り2ヶ月で授業回数は20回ほどしかないが、その中で1点でも多く得点できるように最後の追い込みをかけてもらいたい。授業も今まで以上に気合が入っている。