神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

JR南武線 武蔵新城駅|毎日8:30更新

最近よく思うこと:質と量と効率

学力向上のためには、

勉強の質と量を上げましょう!

と言われることが多い。

 

質というのは、ただ丸つけをするだけでなく、

解説を読むとか、分からないところを調べるとか、

より深い理解を得るための勉強のこと。

 

量というのは、勉強時間のこと。

1時間よりも2時間の方が量は多い。

 

この2つが向上すると、

生徒の学力は上がっていく。

これは間違いないだろう。

 

でも、さらに1つ考えないといけない要素があると、

最近は強く感じている。

 

それは『効率』だ。

 

たとえば、3時間勉強しても、

そのうち1時間をボォーッとしてしまう生徒がいる。

何も考えていなく、無意識にボォーッとしてしまう。

 

こういう生徒が最近多い印象だ。

ゲームをやっているとかスマホをいじっているとかもなく、

ペンを握ったまま、ずっとボォーッとしている。

 

だから、効率が悪い。

そしてとにかく全然先に進まない。

 

勉強が苦手な生徒は、

なぜ勉強が苦手なのか?

 

これを突き詰めると、

当然、分からない問題が多いから。

というのが一番の理由だと思うけど、

 

最近の生徒を見ていると、

勉強をしていても、ボォーッとしていて

問題を解いていないから

というのも理由の1つだと感じる。

 

本人は、頑張っているんだけど、

無意識でボォーッとしてしまう。

とにかく手が動かない。

自習室に来て、3時間も勉強したけど、

2ページしか終わっていない。なんてことが起きる。

 

親御さんには、

「うちの子は毎日自習室で長時間勉強しているのに、なんで学力が伸びないんですかね?」と聞かれる。

それは3時間のうち、

手を動かして勉強している時間が

数十分しかないからだろう。

 

効率を上げるためには、

短い時間で集中させることと、

日頃から早く解く練習をさせておくことだ。

 

長距離走の練習だと同じだと思う。

毎日ダラダラ走っていても、

タイムは縮まらない。

早く走る練習をしないといけない。

 

勉強でもそう。

タイムを意識して解かせる。

早く解く。早く解く。の繰り返し。

 

厳しそうに思えるが、

今までこういう練習を前の塾や家庭学習で

やってこなかったから、

早く解く、効率を意識する癖がないのだ。

結果、

「勉強しているのに学力が上がらない」問題が発生する。

 

厳密に言えば、

「勉強している(ように見えるけど本当はボォーッとしている時間が長くて勉強していないので)学力が上がらない」問題だ。

ここを見誤ると、

「うちの子は、勉強の才能がないから〜」

と頓珍漢なことを言い出してしまう。

 

そうではない。

短期間でタイムを意識して解く練習が足りないから〜

が真の原因だろう。

 

才能がないかどうかは、

もっといろいろな原因を調べてからだ。

 

原因をしっかりと見極めないと、

生徒の学力は伸びない。

 

今回の定期テストの勉強で、

中1・中2にそれぞれ何名か、

「勉強している(ように見えるけど本当はボォーッとしている時間が長くて勉強していないので)学力が上がらない」生徒がいることがわかったので、

ここをなんとかさせようと思う。

(中3はいなさそう)

 

最低半年はかかるだろうけど、頑張るしかない。