小学生の算数を見ていると、
計算問題は得意だけど、図形問題が苦手な生徒が多い。
その理由は、おそらく学校のカリキュラムにある。
1つ目の理由は
図形問題を扱う時間が少ないこと。
公立の学校では計算問題中心であり、
図形問題を扱う時間が相対的に少ない。
一方で、私立の中高一貫校では
代数(計算問題)と幾何(図形問題)に分けて
しっかりと図形問題対策をすることもある。
2つ目の理由は
立体図形に触れる機会が少ないこと。
これは家庭教育の話。レゴブロックやルービックキューブなど
立体図形に触れずに中学生になる子どもが少なくない。
ゲームやスマホなどで遊ぶことも良いが、
立体図形に触れながら遊んでいくことは必要だと思う。
塾では学校の教育は変えられないけど、
家庭教育のお手伝いはできる。
ということで、9月から始まる小学生クラスの
アクティビティの時間には、
立体図形のパズルや、断面図の3Dモデルなどを
用意して、立体図形に触れる機会を用意することにした。
ちなみに、図形感覚が重要なのは
小学生に限った話だけではない。
むしろ中学生の方が大事だろう。
なぜなら、高校入試の問題で
毎年難問だといわれるのは、図形問題だからである。
正答率が10%以下になるのは基本的に図形問題だけで、
計算問題は正答率50%以上が大半を占める。
だから、偏差値の高い高校に合格するには
図形問題を解けるようにしておかなくてはならない。