中学校の面談の時期になったので、
内申点の付け方について説明する。
現在の神奈川県の中学校は、
つまり5が2割・4が3割などとはなっていない。
なお、内申点は観点別学習状況のABC評価で
1〜5がつくようになっている。
その一覧表が次の通り。
こう見ると3が平均に見えるかもしれないが、
3は平均ではないことを予めお伝えしておく。
最新版の川崎市の高校受験データをもとに、
各高校の合格者の平均内申点をお伝えする。
今回は便宜的に、
各高校の合格者平均内申点よりも高い場合を
「合格」と定義している。
内申オール3で受かる高校:
菅(偏差値38、定員割れ)
大師(偏差値34、定員割れ)
3と4が半分ずつで受かる高校:
県立川崎(偏差値44)
百合ヶ丘(偏差値44)
川崎北(偏差値44)
生田東(偏差値40)
内申オール4で受かる高校:
住吉(偏差値51)
高津(偏差値49)
麻生(偏差値48)
4と5が半分ずつで受かる高校:
新城(偏差値61)
生田(偏差値58)
橘(偏差値55)
それ以上で受かる高校:
多摩(偏差値66)
偏差値50を平均レベルとすると、
内申点オール4付近となる。
やはり、内申3が平均なのではなく、
内申4が平均と考えた方が良いだろう。
何度もお伝えするが、内申オール3だと、
偏差値30台の定員割れ高校レベルだという認識は
全親御さんに持っておいていただきたい。
また、現中2から二次選考でも内申点が見られるようになる。
これまでは、定員の10%は内申点がどんなに低くても
当日の試験の点数だけで合否が決まっていたが、
その10%枠にも内申点(「主体的に取り組む態度」の点数のみ)
が評価対象に加わる。
ということで、
これまで、一発逆転を狙って
内申点が低い生徒の救済措置だった二次選考はなくなり
内申点が取れない生徒は二次選考ですらキツくなる
と言う状況になっていく。
これを予め理解しておかないと、
テストは取れるのに、提出物を出しておらず、
あるいは授業態度が悪く内申点が低い生徒が、
難関校に受からなくなってしまう。
まずは事実を知り、適切な対策を!
できれば小学生のうちから中学生の内申については
知っておいていただきたい。
内申点は一朝一夕に伸びるものではないので、
早めの対策を常に心がけましょう。