神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

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生徒の学力が上がると苦労すること

塾は学力を伸ばす場所だ。

学力が伸びてくれれば当然嬉しいし、

自分が希望している学校に合格したことはとても嬉しい。

 

ということで、

学力が伸びると嬉しいことだらけなのだが、

1つだけ苦労することがある。

 

それは、自己主張が強めになること。

たとえば、今まで偏差値55くらいの生徒が

どんどん伸びていき、偏差値70以上になったとする。

当然学校の定期テストは学年トップクラス、

志望校も県内有数の難関校だ。

 

こうなってくると、

学校や塾の勉強に物足りなさを感じてきたりする。

たとえば、「この宿題をやるなら〇〇をやった方がいいと思います」などなど。

 

こうやって、主張ができることはとてもいいことだ。

特に日本人は自分から意見を言う人が少ないと

言われているので、貴重な人材になるだろう。

 

私自身も昔から、割と意見を言うタイプの人間だったので、

こうやって主張がちゃんとできる生徒を見ると、

とても素晴らしいと感じる。

 

でも、塾としては

たとえば授業で出す宿題は教科書レベルだから、

圧倒的に勉強ができる生徒からすると、

「やる意味がない」って思ってしまうかもしれない。

 

直接的に「やる意味がない」って言ってくる生徒はほとんどいないけど、

なんとなく雰囲気でわかるんだよね。

気乗りしていないなって。

 

難しい問題を宿題として出すと目がキラキラして、

簡単な問題を宿題として出すと、目に輝きが消える。

 

授業の時もそう。

先生の授業で学びが多くないと、目の輝きが薄れてしまう。

だから、授業準備がとても大事で、

雑談の中に、教科書には載っていない知識とか、

高校生で習う内容などを盛り込むようにしている。

 

教科書や資料集レベルだと

ヘぇ〜!!って思ってもらえないからね。

生徒のレベルが上がれば上がるほど、

授業準備が大変になり、幅広い知識が求められるんだよね。

 

だから、先生も日々勉強をし続ける。

いろいろなジャンルの本を読んだり、実体験を積むと

おもしろく伝えられる。

 

私が休みの日になるべく、なるべく県外に行くのは、

それが生徒のためになるからである。

今年の年始は高野山金剛峯寺比叡山延暦寺に行った。

もちろん、目的は最澄空海についての授業の時に、

実体験をもとに話ができるようにするためだ。

 

他にも、国語の教科書に出てくる

石清水八幡宮にも立ち寄った。

つまり旅行は完全に授業目的なのだ。

 

実体験を積んでいくと、

雑談のクオリティが上がるし、

現地で撮った写真などを見せながら話をすると

生徒も食いついてくれる。

 

こうやって、先生も日々努力して、

学力の高い生徒にも飽きられないように

工夫しているのだ。