神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

JR南武線 武蔵新城駅|毎日8:30更新

塾の増減数

最近、塾の先生たちに話題のネタがある。

それは、

直近3ヶ月の新規開校塾と

閉業した塾の数をまとめたこちらの表。

 

神奈川県では、直近3ヶ月で

8校が新しくでき、33校が潰れているらしい。

全国で見ても、ほとんどの都道県が

新規開校よりも閉業した塾の方が多い。

 

少子化だからというのももちろんあるが、

それ以上にコロナ対応ができなくなった塾が潰れているイメージ。

特に個別指導が多い。

例えば、武蔵新城駅から2駅以内の塾で

今年閉業した塾は私が知る限り3つあるが、

その全てが個別指導である。

 

1つ目の塾は、塾にあるタブレットを使って勉強する塾。

生徒が教室にきて、タブレットを使って勉強するだけなので、

人件費がかからない。

だから、脱サラしてフランチャイズ教室の教室長になる人が多い。

ただ、この指導形態はオンラインが不可能なので、

塾に来るしかない。コロナで休校期間が続くと一気に売り上げが減る。

ということで潰れてしまっているのだろう。

 

2つ目と3つ目の塾は、

いわゆる大学生のバイト講師を使った個別指導塾。

両方ともオンライン対応はしていたものの、

講習で提案したコマ数が取れなかったのだろうと予測できる。

 

そもそも、この手の個別指導塾は、

平月3万円、

夏期講習20万円、

冬期講習10万円、

春期講習10万円、

入試直前講習10万円のように、

講習で売り上げる経営スタイルである。

夏休みなどの長期休みの前に保護者と生徒と三者面談をして、

「あなたのお子さんは、今年は30コマほど追加で講習を受けた方がいいですよ!」

と教室長が提案する。

1コマが大体6000円ほどであることが多いので、かなりの金額になる。

これが断りづらいので、

かなりの金額でもお金を払ってしまうご家庭がほとんどなのである。

 

ただ、コロナでコマ数を提案する対面の面談から、

書面で提案するなどに変わると、親御さんはかなり断りやすくなる。

また、大学生講師がコロナにかかって本来授業があるはずの日に

来られなくなったりすると、返金をしないといけなくなる。

こういうことがいろいろと重なったのだろう。

 

いずれにせよ、コロナで環境が一変してしまった。

スピーディーに、柔軟に変えていかないと、

なかなか生き残ることはできない。