OKUNO塾では9月から
小学生クラスを集団授業にする。
これは、プリント学習に限界を感じたからだ。
OKUNO塾ではこれまで、くもんと同じように
生徒が自分の勉強をして、丸つけを先生が行う
というスタイルで続けてきた。
生徒は、教室に来たら1日分の勉強を行う。
基本的には一人で行う。
先生が付きっきりで教えることはしない。
勉強が終われば、前にいる先生の机のところまで
終わった教材やプリントを持ってきて
丸つけをしてもらう。
丸つけが終われば、また自分の席に持ち帰って
直しをする。
その時も先生が付きっきりで教えることはしない。
つまり、すべての勉強を基本的に一人で行う。
これがなぜ可能なのかというと、
それはプリントの作りにある。
プリントは、前のページを見れば答えられるようになっている。
②について。英文法の「関係代名詞」の教材例を見てください。最も難度の高い文法事項でさえ、説明の通りに書けば機械的に、関係代名詞を用いた英文を作ることができます。この自走性の高さが公文教材の素晴らしさであり、公文的にはこれが「関係代名詞主格thatの習得」にあたります。 pic.twitter.com/Nb7Who7IzO
— 東京高校受験主義 (@tokyokojuken) 2022年8月10日
プリントの作り自体が、
小学生が読んでも難しい英文法問題が正解できる
作りになっているのだ。
当然、本質など理解しないまま正解している生徒が大半。
これは我々塾講師からすれば『理解できた』とは言わない。
本質を理解しないまま、書かれている指示通りにやれば
正解できる「作り」になっているだけだ。
でも、しょうがないのは、
1人で勉強させないといけない。
公文は安い。1教科七千円だ。
それで、1対1の指導は到底できない。
先生1人に対して、生徒が10名〜20名ほどいる。
一人一人に時間をかけることなど不可能。
だから、生徒が自分自身で勉強を完結させる
教材を使わないといけない。
OKUNO塾もくもんと同じように
生徒が自分で完結できる教材を使っていた。
でも限界を感じた。
プリント学習は、小学3年生くらいまではちょうど良い。
でも、それ以降は「解き方」をしっかりと教える必要がある。
たとえば、小1の3+4とかであれば、特に解き方にこだわる必要はない。
でもこれが、小4の999×234になると、
愚直に筆算をするのではなく、
(1000-1)×234で分配法則を使って解いた方が良い。
解き方が重要になると、解説が必要になる。
そのためにはプリントでは不十分。直接先生が教えた方が良い。
だから小4くらいからは
プリント学習から卒業するべきだと考えている。
自分で勉強できる領域ではなくなるからだ。
解き方や本質を先生から教わる
いわゆるインプットの時間が必要だ。
これをやらずに、小5・小6になっても
いつまでもプリント学習を続けていると、
実は全然わかっていないのに、
勉強ができると勘違いしてしまう。
なぜならプリントだけなら難しそうな問題も解けてしまうからね。。。
(そもそも解ける作りになっているんだから解けて当然)
だから早くプリント学習の限界を認識した方が良い。