神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

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科目ごとに先生が変わるのは良くないと考えている

ほぼ全ての集団指導塾は科目ごとに先生が変わる。

私はこれはマイナスの側面が多いと思っている。

 

 

高校や大学の勉強など専門性が上がれば

科目ごとに先生が変わるメリットの方が大きいと思うけど、

少なくとも中学の勉強では極端に専門的な内容はほとんどない。

だから、1教科1人でないといけないということはないと思う。

 

 

科目専任制のデメリットは

自分の担当科目のことばかり考えてしまうこと。

 

 

これだと

生徒が志望校に落ちても、

自分の指導科目さえ良ければ、

「僕が教えている科目は点数高いんだから、他の科目の先生の責任だなぁ。」

などと、責任転嫁してしまいかねない。

 

でも、受験は総合得点で決まる。

だから、全教科のバランスが大事なのだ。

国語科は国語ばかり教えたがるけど、

社会科は社会ばかり教えたがる。

 

こうすると、絶対にアンバランスになる。

 

宿題に関しても同じ。

自分の担当科目をたくさん出して、

その科目の勉強量を増やすことにつながる。

でも、1科目だけ大量に勉強してもね。。

しかもその科目が得意な生徒からしたら、

他の科目に時間を使う方が遥かに効果的だろう。

 

こういう、非効率的な勉強に繋がりかねない。

 

 

あとは、複数の科目と結びつけて教えることができなくなる。

 

例えば、神奈川県の高校入試では特色検査がある。

特色検査では5教科がミックスされて問題が作られるので、

全て英語で書かれた数学の問題が出たりする。

 

これを教えるのは英語の先生?はたまた数学の先生?

科目専任制だと、

英語が教えられない数学の先生や

数学が教えられない英語の先生の可能性が高い。

 

となると、誰が教えるのだろうか?

 

 

だから、少なくとも神奈川の高校入試を想定した塾では

科目専任制はやめた方が良いと思っている。