昨日、手を動かすことの大事さを書いた。
つまり、
難しい問題でもとりあえずやってみること。
手を動かして何か答えの手がかりとなることが
見つからないか模索してみること。
結果的に見つからなかったとしても、
このプロセス自体が価値のあるものであり、
OKUNO塾の小学生クラスでは、
毎回の授業でその大切さを伝えている。
日頃から、何度も伝えている効果があったからなのか、
先日の授業でとある生徒が、
自分流の解き方を説明してくれた。
実際の問題がこちら。
今週の日付けを日曜日から土曜日までたすと77になります。今日は木曜日です。今日は何日ですか?
当塾の生徒は、とりあえず書いてみることから始める。
日頃から手を動かすように言っているからだ。
もうそれだけでもすごいことだよね。
解き方はわからくても、
とりあえず1日〜31日まで書いてみる。
1・2・3・4・5・6・7・8・9・10・11・12・13・14・15・16・17・18・19・20・21・22・23・24・25・26・27・28・29・30・31
すると、とある生徒が「先生ー!」と一言。
「丸を囲っていたら気づいたんですけど、7日間で77になるには、真ん中の数が11になるってことですよね?』
すごい!
すごすぎる!
その通りだ。
この解き方に気づくなんてすごい!
簡単に説明すると、
たとえば3つの連続する数字を選ぶとしよう。
12・13・14。そうすると、その和は全て真ん中の数として考えれば良い。
つまり13・13・13にできるのだ。
これを手を動かしている時に気づいたらしい。
今回は7つで77なので、
全て11で統一できれば良い。
ということは真ん中の数は11。
よって、
8・9・10・11・12・13・14
となる7日間を選べば良い。
8日が日曜日ということなので、
木曜日は、12日ということになる。
こういうことに気づいていくのが、
小学生の柔軟な頭だよね。
何も教えていないけど、
手を動かしていたら法則を見つけてしまう。
しかも、教わって覚えたことではなく、
自分で見つけ出したことだから、
こういう解き方をかなり頭の中に残り続ける。
やらされ勉強になってしまうと、
もう30分後には忘れてしまうだろうけど、
能動的に問題を解いている。
解いているというか、発明しているに近い。
小学生の理想的な授業だと思っている。