先日、こんな記事を読んだ。
大学生時代、ガチの教育困難層が集まる個別指導塾で働いたのはかなり人生勉強になった。机に向かうのに1時間かかったり、教科書の漢字が読めない生徒がボリュームゾーンだった。あれは無力を感じた
— チー (@cheetaro3) 2022年11月3日
一度こういう体験をしておくと、誰だってある程度頑張りゃ〇〇大くらいは行けるでしょうよ、みたいな言説は出なくなるよね🤤 https://t.co/jbI7UVJ3Nc
— くま (@marshofbear) 2022年11月3日
私自身、OKUNO塾の前は、
個別指導塾などで働いていたこともある。
個別指導塾は、偏差値で言うと、
40〜45くらいの生徒が多い。
でも、圧倒的に伸びていかない。
その理由はいくつかあるけど、
最も大きな要因は地頭。そして次に継続力だ。
地頭は教育業界ではタブーというか、
もうそれを言ったら終わりだよね?みたいな風潮があって
あまり先生たちは触れないんだけど、
一番の原因はここにあると思う。
毎日勉強をコツコツしていても
勉強ができるようにならないのは、
そのような子は世の中には大勢いると思っている。
体感では、1クラスに3人くらい。
こういう子たちは、率直に言うと勉強に向かない。
もちろん、勉強することには意味があるとは思うけど、
多くの場合、親の期待値と子どもの学力に乖離があって
家庭環境が悪くなっていると思う。
だから、まぁ偏差値45でも取れたら御の字だな。
くらいの気持ちで接するべきだし、
それ以上に、他の得意なこと・好きなことを見つけることを
優先した方が良いと思っている。
2つ目の原因は継続力。
個別指導塾の場合、週に1回、しかも1教科だけしか教わらない。
せいぜい週に2回、2教科レベルだろう。
圧倒的に量が少ない。
OKUNO塾は地元の小さな個人塾ということもあって
入塾してくる生徒は個別指導塾に入るような生徒と
同じような偏差値帯であることが多かった。(40〜45くらい)
でも、当塾で飛躍的に伸びた生徒もいる。
これは、毎日コツコツと勉強をチェックしていたからだと思う。
365日。毎日。土日も祝日も、授業がない日も。
これをやって偏差値60くらいまで伸びた生徒もいる。
この生徒たちは個別指導塾だったら
正直伸びてなかっただろうなぁと思う。
私には1つの信念があって、
学力が低い生徒も、まずは徹底的な管理のもと、
コツコツと毎日勉強させた方が良い。
そして、その後が大事である。
・毎日コツコツやって1年経っても成績が伸びない生徒
・徹底的な管理をしても、答えを写したり、仮病を使ったりして勉強をサボろうとする生徒
は、勉強以外のことに注力するべきだと考えている。
これはスポーツなどでもそうだけど、
例えば、1年以上もテニスをやっているのに、
1週間前に入ったばかりの人に負けるとか、
それはもうさすがに向いていない。
もちろん、楽しいから続けるってのはありだけど、
楽しくない、やりたくないなら辞めさせるべきだと思う。
何に才能や興味があるかは、人それぞれ違う。
水泳かもしれないし、将棋かもしれないし、
勉強かもしれないし、電車かもしれない。
勉強をやってみて、あっうちの子には勉強は向かないなぁ
となれば、楽しく勉強するにシフトした方が良い。
だから、厳しいところというよりは、
自分が楽しめる塾や勉強の場を見つけてあげることが
親の役目だと思う。