先日の授業で、湘南高校の過去問(特色検査)を解説した。
湘南高校は県内の公立高校で2番目に偏差値が高い高校である。
(1位は横浜翠嵐高校)
そんな県内最難関でレベルの問題を解いていて、
感じたことがある。
例えば、この問題を見てほしい。
選択肢の中から、間違っているものを2つ選ぶ問題だ。
当然答えは、1と6である。
1の塩素系漂白剤に関しては、図の左から2番目に
エンソ・サラシに×が付いているのでわかるかと思うけど、
それすらも怪しい。
つまり、湘南高校側は
・いかに生活から学んでいるか?
・親からしっかりとした教育を受けているか?
ということを見ているのだと思う。
勉強はできても、15歳になるまでに
洗濯をしたことのない学生は入学させたくないのだろう。
そもそも神奈川県の難関高校では、
なぜ5教科の試験とは別に特色検査があるのか?
それは、塾などでは教えない知識や知恵をいかに持っているか?を見たいからだろう。
例えば、塾では洗濯の仕方は教えない。
それは家の中で学ぶことである。
他にも、例えば世界の映画館の入場者数が
特色検査の問題に出たこともある。
これは、インドの映画産業が盛んであることを知らないといけない。
(ボリウッドと呼ばれているとか今の中学生は知っているのだろうか?そもそもハリウッドも知らないかも?泣)
こういうことって親と話をしていたらわかることだと思う。
私は、こういった雑学とか豆知識みたいなことを
幅広く知っていたと思うが、
思い返せばそれは親と話す時間が多かったからだと思う。
私の親はその日の野球結果がどうだとか、
ニュースがどうだとかをよく話していた。
それを小中学生の頃によく聞いていたのだと思う。
そうやって、知識が積み重なっていく。
だから、世の中の常識を知らない生徒と接するたびに
親と全然話していないんだろうなぁと感じる。
とにかく色々な話をすること。これが重要。
だから「優秀さ」と「親子関係の良さ」って正比例しがちなんだよね。
親子関係が悪いと、
子供はどんどん自分の世界に入り込んでしまう。
趣味や知識の枠が拡張していかない。
ゆえに、学力も拡張していかない傾向にある。
以前教えていた生徒で、
日本の隣にある国(韓国)を指差してロシアと言っていた生徒がいたけど、
親子間での会話は全然ないと生徒が言っていた。
やはり親子間の会話って大事だよね。