「人間の旬」を読んでいて、グッと引かれた言葉があった。
彼はルソーの
「子どもを不幸にする一番確実な方法はいつでもなんでも手に入れられるようにすることだ」
という言葉を著書の中で紹介し、その後
『子どもたちの世界は、やがて成人していろいろな出来事にあった時に、時には耐え、時には勇気を持って立ち向かうための、いわば人生の発芽期である』
と述べている。
これは指導の中でも非常に大事なことである。
答えを教えすぎない。ヒントを与えすぎない。
一見厳しいように思えるかもしれないが、生徒自身が自分の頭で考え、もがかないといけないのである。
私は「脳に負荷をかける」という言葉をよく使うが、
脳に負荷をかけないと、学力は上がっていかないどころか、
考える体力すら身につかないと思っている。
短期的に見て厳しいと思うようなことも、
長期的には生徒にとって良い経験になるだろう。
だから、与えすぎないということは非常に重要である。
また、勉強だけでなく
あらゆる場面でどうしたら良いか?を生徒に委ねている。
とにかく先生の言いなりにならないこと。
自分の頭で考え行動し、結果を出していくこと。
これを生徒には常に求めている。
生徒自身は、
自分の発言に責任を持ち、発言を行動に移す。
毎日の学習計画を立てるのも、
自分の発言に責任を持たせるために可視化しているのだ。
そして、その計画を実行していく。
当然、眠い日だってあるし、
勉強したくない日だってある。
でも、自分で言った以上眠くても勉強をする。
小さなことを積み重ねられる人間は、
中学生とか関係なく強い。
私はOKUNO塾の生徒たちを
本当にすごいなぁと心から感心しているし、
毎日コツコツ勉強を続けるなんて、
大人でも難しいことをやってのける生徒たちに
多くの刺激をもらっている。
志望校に合格するために、努力をする。
この経験は絶対に大きな糧になるだろう。
しかも、毎日。365日。
いやぁすごいわ。