神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

JR南武線 武蔵新城駅|毎日8:30更新

思うように伸びない。なぜなのか?

小学生クラスの生徒で、

思うように伸びていない生徒がいる。

 

私は、伸びないのには絶対に理由があると思っているので、

なぜなのかをずっと考えていた。

 

 

本人曰く、宿題もちゃんとやっているとのことなので、

ますます不思議である。

 

 

でも、その理由が先日の授業で分かった。

 

その理由とは

 

 

「宿題をやっていないから」だ。

 

 

あれ?やっているってことじゃなかったの?

と思うかもしれないが、

よくよく見ると、やっていないことが分かった。

要は、やっていると嘘をついていたのだ。

 

なぜそのことに気づいたかというと、

小学生クラスでは毎日算数の計算問題を宿題にしているのだが、

宿題で解いてきた計算には途中式がほとんど書かれていない。

確かに暗算でできる問題もあるが、

その日の宿題は、絶対に暗算ではできない問題だった。

 

8.88÷37とか6.51÷93とか。

 

でも答えには、暗算で0.24、0.07と答えが書いてあった。

これが暗算でできるレベルだったらたしかに嬉しいが、

この生徒はそこまで計算ができるわけではない。

にもかかわらず途中式も一切なく解けていた。

 

これはおかしいなぁと思ったので、

本人に聞いてみた。

 

「これって答えを写した?」

すると生徒は、『いえ、ちゃんと解きました。』

と言う。生徒が言うことは信じてあげたいので、

「じゃあこの問題解いてみて!」と全く同じ問題を出してみた。

 

でも、結果は全く解けなかった。

 

ということで、

もう1度、「答えを写したの?」と聞いた。

すると今度は、『あっ確かこの時はお母さんに教えてもらいながらやったんでした。』

とのこと。

さっきと言っていることが違う。

大体話が二点三点する生徒は、誤魔化そうとしている。

 

 

お母さんに答えを教えてもらったってこと?

と聞くと、

『そうではなくて、ヒントをもらいながら解きました。』

 

 

んー。

もしそうだとすると、なぜ途中式がないのか?

これが全くわからない。

ヒントをもらいながら書いたのであれば、

教えてもらった式とかが書いてあるはずなのに。。。

 

 

それを生徒に伝えると、しばらく黙ったのちに、

『あっそうだ。この問題は解けなかったので電卓を使ってやったんでした。』

とのこと。

 

 

。。。

 

 

呆れてしまって

これ以上言及することはしなかったが、

思うように伸びない原因が分かった気がする。

 

 

おそらくこれまでも解いていなかったのだろう。

電卓を使ったり、答えを写したりしていたのだろう。

 

このことに親御さんは気づいているのかな?心配である。

 

 

当塾としては、まずはちゃんと解くことが大事なので、

怒るのではなく、どうやったらちゃんと解くようになるのかを話し合った。

 

生徒は、今後はちゃんとやる!とのことだったので、

このことは親御さんには伝えていない。

でも、もし次同じようなことが起きたら伝えようと思う。

 

伸びないのには、やはり原因がある。

塾は、原因の特定だけでなく、それを改善させないといけない。

改善させることが最も骨の折れることだ。

 

皆がちゃんとやってくれればいいけど、

そうではないのが、教育なんだよね。

怒りたくなる気持ちをグッと堪えて、

ちゃんと本人と話し合うことが大事。

でも、怒りたくなることだってある。

 

でも感情的に怒っても効果ないから、

とにかく話し合うこと。

 

これに尽きるね。