神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

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来期の教材選び

来年使う教材を昨年末あたりからずっと考えている。

 

学習塾向けの教材展示会にも参加して、

また、普段お取り引きしている教材会社さんとも

たくさん打ち合わせをして、

教材を厳選して選んでいる。

 

OKUNO塾のような小さな塾でも

やり取りをしている教材会社は8社以上あるから、

8社の担当の方それぞれと話し合ってきた。

 

改定があるものはどのように変わったのか?

を細かく聞くし、

新刊が出た場合は、購入して中身をチェックしている。

 

 

この作業が本当に頭を使う。

なぜなら生徒ごとに決めるからである。

 

 

当塾の中学生クラスでは、

授業用のテキストは全員共通だけど、

宿題用のテキストは一人ひとり異なる。

 

だって、生徒ごとに

学力も違うし、

志望校のレベルも違うし、

勉強の仕方も違う。

 

それなのにテキストが全員共通ってのはよろしくない。

集団授業なので、共通にしないといけないものは確かにあるけど、

宿題は、一人ひとり変えられるので科目ごと生徒に合わせて選ぶ。

 

トップ校狙いなら、難しいテキストもありだろう。

内申点を上げたいなら学校の教科書準拠のテキストが良い。

特色を受ける予定なら、特色対策ができる教材を選ぶし、

計算のスピードが遅ければ小学生向けの計算トレーニングだって選ぶ。

 

とにかく、学年とかは意識せず、

生徒の現状から逆算して教材を選んでいく。

 

 

中学2年生は中2のテキストを使うっていうのは

他塾では当たり前だけど、当塾では当たり前ではない。

中学2年生でも中1の単元から躓いているのであれば、

中1から勉強をしていかないといけない。

 

逆に得意な科目は1年でも先取りして良い。

自分に合わない教材を使っていることが

一番良くないので、とにかく今のレベルに合わせて

テキストを選んでいかないといけない。

 

さらに言えば、

同じテキストでも基礎問題、応用問題、発展問題と

難易度が3つくらいに分かれているので、

これを上手に使った方が良い。

 

一般的には頭から全てのページをやらせるけど、

基礎問題でも手こずる生徒に発展問題を出しても

答えを全て写すだけである。

 

だから、テキストを渡した後も

常に見張っていないといけない。

きつそうであれば、「基礎問題だけをまず終わらせよう」と

指示する必要があるからだ。

 

つまり教材は、渡して終了ではなく、

その後も進捗具合を毎週のようにチェックしていく必要がある。

レベルが合っていなくて、答えを写してしまったりすれば

勉強は伸びていかない。

 

 

意外に奥が深い、教材選びなのである。