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どうやって生活の中から読解力を身につけさせるか?

昨今、子どもたちの読解力の低下が叫ばれて久しい。

巷に溢れる読解力低下の原因として、

読書離れがよく挙げられるが、私個人としてはそんなことではないと思う。

 

そもそも読書量と読解力はほとんど

関係がないのではないかと思っている。

 

では、なぜか読解力が下がっているのか?

その前に教育現場で求められている

読解力がそもそもどんなものなのかを説明したい。

 

 

 

読解力とは簡単に言えば、

書いてあることを正確に読み取る力である。

 

例えば、次の問題は2022年の神奈川県の高校入試問題(特色)であるが、

この問題文・絵・図・選択肢の文章を全て正しく読解できないと

これらの問題は解けない。

 

読解力のない生徒は、

『ん!?これどういうこと?意味わかんないし』とか

『意味わかんなくて、途中で読むの疲れたぁ。』となってしまう。

つまり、書いてあることを正しく読めない。

あるいは読んでいる途中で疲れてしまい、読み終われない。

ということになる。

 

神奈川県の高校入試はこういった

読解力を問う問題がよく出る。

特に理科と社会は多い。

 

だから、うちの子は歴史が大好きなので

社会は点数が取れるんです!

という子も、入試問題の社会になるとボロボロになる。

なぜなら知識を問う問題よりも読解力の問題が多いから。

 

ちなみに理社は一問一答は1つも出題されない。

定期テストとは大きく作りが違うのが入試試験だ。

 

 

では、本題に。

どうやって生活の中で読解力を身につけるのか?

私はパッと実践できるところで2つあると思っている。

 

2つに共通していることは、

正しく読解しないと正しい結果が得られないということ。

 

それでは1つずつ紹介しよう。

 

①家具・家電の説明書を読みながら組み立てる。

読解力トレーニングに取扱説明書や組み立ての手順書は最高に使える。

ニトリで棚を買ったら、中に組み立て方法が記載かれた紙が入っている。

これをぜひ子ども一人で作らせてほしい。

 

AのネジとBのネジをCの板に取り付ける。

(Cの板はシールが貼ってある方が上を向くようにする)

みたいなことがたくさん書いてあるけど、

読解力がない子は、「何言っているかわからなくて無理。お父さんやって〜!」と

なると思う。

 

ぜひ、一人で組み立てをしてほしい。

正しく組み立てないと、家具は完成しない。

 

 

ちなみにプラモデルもおすすめ!

昔ならプラモデルの組み立てとかが、

良い読解力トレーニングになったんだけど、

今はプラモデルを趣味にしている子は少ないよね。

遊びにも勉強にもなるからすごくいいと思うんだけど。。。

 

 

 

②レシピを見ながら料理をする

家具の組み立ては年間で数回しかないと思うので、

毎日の生活として取り入れるなら、料理が良さそう。

砂糖10g、醤油大さじ2、みりん大さじ1をボウルに入れて、

一口サイズに切った鶏肉と絡めて。。。

みたいなことがたくさん書いてある。

 

手順通りやらないと、

なかなか上手に料理はできないから読解力を要する。

実は、レシピを見ながら料理をするっていうのは

かなり頭を使う作業で、読解力のトレーニングになる。

 

最近は料理本とかが減ってきているけど、

スマホでもいいので、とにかくレシピ通り作らせること

これが非常に重要である。

 

 

読解力を鍛えたいのなら、

読書ではなく、説明書やレシピを!

とにかく生活の中でいかに学ぶかが大事。

あとは、本人が勉強していると思わせないようにするのが大事。