突然ですが、問題です。
次の生産量ランキングはどの農産物を表しているか、選択肢から選んでください。
生産量
1位:インド
2位:中国
3位:インドネシア
A:とうもろこし、B:大豆、C:コーヒー豆、D:バナナ、
簡単ですかね?
まぁこの選択肢ならできるかも。。
正解は、
Dのバナナです。
これ、個人的には良い問題だと思っている。
なぜかというと、バナナの産地としてインドや中国は
なかなかイメージできないのではないか?と思うから。
この問題に似た問題が
去年の神奈川県の入試問題で出てきた。
(実際はアジア州や北アメリカ州など州ごとに答えるし、表の読み取りが必要なのでもっと難しいけど。。。)
生産量
1位:インド
2位:中国
3位:インドネシア
これを見て、バナナ!とイメージするのは難しい。
ではなぜ難しいのか?
それは、日本に入ってくるバナナは8割近くがフィリピン産、
2位がエクアドル、3位がメキシコだからである。
つまり、日本のスーパーに並ぶバナナを見ているだけだと正解が選べない。
地理って、こういうところが難しくて、
生産量・輸出量・日本への輸出量の3点セットを覚えないといけない。
例えばバナナだと、
生産量は1位:インド、2位:中国、3位:インドネシア
輸出量は1位:エクアドル、2位:コスタリカ、3位:グアテマラ
日本への輸出量は1位:フィリピン、2位:エクアドル、3位:メキシコ
となる。
入試に狙われやすい問題は
生産量ランキングと日本への輸出量ランキングが異なるとき。
イメージと異なると、正答率が下がる。
今の中学生たちはここまで細かく学ばないといけない。
かなり難しいよね。
でも、まずは、スーパーに並んでいる農産物の産地を気にしてみてほしい。
地理っていう科目は家庭環境にかなり左右されると思う。
このバナナ、エクアドル産なんだね。の一言を言うだけで良い。
バナナ=エクアドルと結びつくことが大事。
それはお茶の産地などでもそう。
世界的には紅茶だけど、例えばダージリンとかアッサムティーとかって、
家でお母さんが飲んでいるから知っている!という生徒と、
なにそれ?と言う生徒の両極に分かれる。
知っている生徒は、話が早い。
ダージリンもアッサムもインドの地名だ。
それが結びつくと、お茶の産地でインドが有名なのかな?と推測できる。
実際、インドはお茶の生産量第2位の国である。
(1位は中国、ウーロン茶とかプーアル茶とかあるからね。。あと人口も多いし。)
生活から学ぶことを本当に意識してほしい。
いろいろなことを経験させたり、話してあげたりすることって
本当に良い教育になると思う。