神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

JR南武線 武蔵新城駅|毎日8:30更新

「井の中の蛙」はダメ絶対。

昨日のつぶやきの続き。。

 

 

中学生の頃、私は週7でクラブチームの練習があった。

勉強は?と言えば、

家で勉強したことなんて中3の秋までなかった。

本当に勉強をした記憶がない。

 

 

定期テストだからクラブを休むってこともなかったし、

学校の宿題もほぼ出なかった。

あと塾にも行っていなかったから、勉強をする機会もない。

さらに、親も本当に放任だったので、定期テストの点数はもちろん、

通知表すら見なかった。当然、勉強しろと言われたこともない。

 

 

そんな状態で中3の秋に塾に入った。

まぁ今考えれば、遅すぎなんだけど、そんなことも分かっていない。

完全に井の中の蛙状態である。

親も塾に入る?とか聞いてくれれば良かったのに、そんなことはなかった。

だから中3の秋まで塾に入っていなかった。

 

 

もう完全に出遅れている。

 

 

そして中3の秋に近所の塾に入った。

当然、学校の友達ばかりで、クラス20名くらいの中、

同じ中学校の生徒が半数以上いた。

 

この時は、まだ安心していた。

みんな知っているし、まぁあんまり勉強できる人はいないだろうから

自分もそこまで遅れていないと思っていたのだ。

 

 

というのも、定期テストは割と取れていたし、

学級委員長も

生徒会役員も

合唱コンクールや入学式などの伴奏も

駅伝の選抜メンバーも

学年1人の英語のスピーチ大会にも選ばれていたので、

内申点はかなり高い方だった。

 

 

勉強をした記憶はないけど、かといって

勉強で困った記憶もないので、

まぁ受験もなんとかなるだろうと思っていた。

 

でも塾で受ける模試を受けて愕然とした。

その塾は模試の点数順に座席の位置が決まる。

 

1回目、自分は後ろから3番目だった。

20人のクラスで17番目。

 

定期テストで自分はできる方だと思っていたし、

まさか仲の良い友達が、こんなにみんな勉強ができるとは知らなかった。

井の中の蛙状態である。

 

 

この時は本当にショックで辛かった。。。

 

 

学校でそれほど勉強ができると思っていなかった友達が

皆、自分よりも模試で点数が取れる。

自分は今まで学校の授業の勉強だけで、

入試問題に沿って作られた模試が全く取れなかった。

 

 

ここで、定期テストと入試試験の違いを初めて感じた。

おそらく中3の11月ごろだったと思う。

 

 

結局高校入試は第一志望に合格しなかった。

この経験から、私は「井の中の蛙」だけにはなってはダメだと

考えるようになった。

 

 

 

ちゃんと調べないと。。

受験は情報戦である。と。。

 

 

 

 

この話をなぜつぶやきで書こうと思ったのか?

 

 

それは当塾の入塾面談に来た生徒とその親御さんの影響である。

もう1年くらい前の話だから書いても大丈夫だろう。。。

 

 

入塾面談で親御さんが言った言葉が今でも記憶に残っている。

 

 

 

 

 

「最低でも多摩高校には入ってもらわないとね〜。」

 

 

 

 

!?!?

 

 

 

 

どういうことですか?

と一瞬聞き返しそうになった。

 

 

多摩高校と言えば、川崎市内トップの高校である。

でも、その生徒の内申点はオール3。

多摩の合格平均は42。到底足りていない。

また、学力はもっと足りていない。

さらにさらに、特色検査の存在すら知らなかった。

 

内申点オール3というのは、

定員割れの高校の平均値である。

 

 

 

びっくりするくらい何も知らない。

子どもも親も。。。

 

 

 

それなのに、最低でも多摩高校とのことだった。

 

 

 

その生徒はすでに中学3年生。

それでいてまだ塾に入っていない状態。

 

 

 

・・・

 

 

 

 

・・・

 

 

自分の中学生時代がフラッシュバックしてきた。

「あの時の自分と同じだ。」

 

 

 

 

全く入試のことを知らない。

必要な内申点も、入試の点数も。。

入試の試験内容についても。

 

 

 

何一つ知らない。

 

 

 

 

 

それでいて、中3のタイミングで入試相談に来る。

今まで対策してきたならまだしも

何も知らない状態でここまで放置していたのはさすがにやばい。

 

 

 

 

なぜこれだけ情報が溢れている時代に、

何も調べていないのだろうか。

 

 

 

 

 

「最低でも多摩高校」

 

 

 

 

 

 

現在の学力からどのくらいの高校が現実的なのか?

全く分かっていない。

だから、頓珍漢なことを言っていてもそれに気づいていない。

 

 

 

これが井の中の蛙である。

 

 

 

小学生が将来の夢を「メジャーリーガー」と書くのとはわけが違う。

なぜって?

それは「最低でも多摩高校」と言っているのは大の大人だからである。

 

 

 

 

これは非常に怖い。

 

 

 

 

私は、個人的な意見として、

塾に行かなくても良いと思っている。

でも塾なしにすることで子どものチャンスが潰されるのであれば

むしろ行くべきだと思っている。

 

 

特に、今回のように

あまりにも「世間知らず」なご家庭は、

確実に子どもを塾に入れた方が良い。

 

 

塾なしでうまくいくのは

親が情報蒐集家であることが前提である。

(当然、子どもの地頭が良いことも必要)

 

 

 

なぜ何も調べていないのに、

自分の子どもに「最低でも多摩」などとプレッシャーをかけるのか。

 

 

 

現実離れした目標は、

かえって悪影響だと思う。

 

 

目標を達成できないことに慣れてしまうからね。

 

 

 

あぁ、ずっとモヤモヤしていたことが

ようやく書けた。

 

 

 

くれぐれもこのつぶやきを読んでいる方々は

井の中の蛙にはならないようにしてほしい。

 

 

 

受験は情報戦。

 

 

 

何も調べず受験するなんて、

過去の自分だけで良い。

自分の生徒たちには、そうなってほしくない。