神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

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集団授業が合わない生徒

いろいろな塾の先生と話をしていると

塾の指導形態によって抱える悩みが違うということがわかる。

 

 

OKUNO塾は集団指導塾であるが、

やはり同じような集団指導塾の先生たちと話をすると

同様の悩みを抱えていることが多い。

 

 

それは、塾生全体の学力レベルよりも

著しく学力が低い生徒に対してどう指導をするか?である。

 

 

たとえば数学の授業で考えてみよう。

中学生のプラスマイナスの計算で、

-3÷6という問題が出たとする。

 

 

「÷を×に直すと6は1/6になるよね!そうしたら3と約分をしよう!」

と小学生で習うことを教える。

 

でも1人の生徒が、

約分ってのがそもそもわからないとしたら、

あなたならどうするだろうか?

 

その生徒はずっと手が止まっている。

全く問題が解けていないと、こちらから見えてしまった。

でも、その他の生徒は全員すでに解き終わっている。

 

こんなとき、どんな指導をすれば良いか?

 

集団指導塾で最も難しい選択の1つだ。

 

 

その生徒だけに合わせて、

「約分ってのはね。。。」と教えればいいのだろうか?

でも、そうしたら残りの生徒全員が

「なんだこの退屈な授業は。。。」とか

「いやいや小学生でそんなこと習っているよ」となってしまう。

 

かといって、

その生徒が解けていないと分かった上で次の問題に進むと、

その生徒は一人だけどんどん置いて行かれてしまう。

 

 

実に難しい。

 

 

 

ちなみに、元も子もないが、

根本的な対策は、著しく周りとの学力差がある生徒は

そもそも入塾させない、というのが正しいと思っている。

 

だって、その生徒からしても

みんなができて自分だけできないという劣等感を感じてしまうし、

また周りの生徒も、なんで一人の生徒のためだけに

授業が全然進まないんだよーと不満になってしまうからだ。

 

 

だから、学力差が大きすぎるなら、

集団指導塾に入れるべきではない。

 

 

冷たいと思われるかもしれないけど、

そうした方が、生徒のためになる。

 

 

世の中に、なぜ集団指導塾と個別指導塾があるのか?

それはそれぞれの指導形態に合う合わないがあるからだろう。

 

 

やはり個別指導は学力の低い生徒に合うし、

集団指導は学力の高い生徒に合う。

 

 

進学実績や口コミなどで、

そういった向き不向きを無視して無理やり塾に入れると、

結局うまく行かない。

 

 

最近、そんなことをよく考えてしまう。

 

 

 

個別指導塾を来年あたりには作ろうかな。

 

 

んー。実に悩ましい。。。