神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

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勉強が苦手な生徒に足りないこと

OKUNO塾では

小学生クラスでも中学生クラスでも

よくペアワークをする。

 

 

ペアワークとは、

生徒同士で丸つけをしたり、教え合うというもの。

 

 

多くの生徒たちのペアワークを見ていて、

ここ最近ふと思ったことがある。

 

 

それは、勉強が苦手な生徒は「教える経験」が

かなり少ないのではないか?ということ。

 

 

あらゆる人とペアを組んでも、

勉強が苦手な生徒は、

すぐに「ここわかんないー」とか、

「全然できなかったわー」などと、

教わる側に回ろうとし、教える側にならない。

 

 

一方で勉強ができる生徒は、

分からないなりにも「ここはこうなんじゃない?」とか

「こういう風にやったらいけるかも?」などと

なんとか案を出そうとする。

 

 

この違いはなかなか興味深い。

 

 

なぜこういった差が出るのかは分からないけど、

私としては、

教える経験はたくさん積んで欲しいと思っている。

 

 

なぜなら教えるために、

自分で知識を得ようとしたり、

しっかりと理解しようと努力するからである。

 

 

そもそも、教えるためには

自分自身が理解していないとできない。

 

 

作り方を知らない料理を

誰かに教えることができないように、

解き方を知らない問題を

誰かに教えることはできない。

 

 

つまり、教えるためには前提として

「自分自身が理解している」状態が必要である。

 

 

自分自身が理解しているかどうか?

我々指導者は、定期的にこれを確かめないといけない。

 

 

なぜなら勉強をしているように見えても、

勉強をしていない生徒や、

答えを写している生徒もいるからだ。

 

 

しかも生徒に直接「この問題理解できた?」と聞いて

はい!できました!と返事があっても、

全く理解していないなんてことはよくあることだ。

 

 

その場しのぎの返事というやつね。

あれを見抜けないと、講師としてはやっていけない。

 

 

だから、頻繁にテストをして、

理解しているかどうかを調べるのである。

でも、本音を言えば

テストをすることよりも、人に教える様子を観察したい。

 

 

テストだと、答えを覚えるという

裏道があるからね。

全く理解していない問題でも、

とりあえず(ウ)が答え

と覚えておけばなんとか誤魔化せる。

 

 

理屈はなにもわかっていなくても

答えを丸暗記することで、わかっている風を装うことはできる。

 

 

しかし、人に物を教えるときは

丸暗記というわけにはいかない。

 

教わる側が、これなんで(ウ)が正解なの?

と聞かれて答えられないからだ。

 

そんな時、

うるせぇ!とにかく(ウ)なんだよ!

なんて言えないので、説明するしかない。

 

 

そうやってあえてペアワークをさせて、

その様子を前から私は観察している。

誰がどうやって教えているか、

あの生徒はわかっているなぁとか、

逆に、あの生徒は分かっていないなぁ。とかね。

いろいろなことが見えてくる。

 

 

だから、

これからもペアワークをどんどん取り入れていきたい。

 

 

でも、毎回教える側が固定されては意味がない。

だから、順番に教える・教わるがスイッチするような

仕組みを作っていく必要があるだろう。