神奈川の公立入試は、中2の内申点と中3の内申点が合否に使われる。そして多くの高校では、なんと「内申点の比重が50%」を占める。
つまり、例外なく内申の重みが大きい入試方式になっている。だから、いくら本番の入試で高得点を取っても、内申点が足りなければ、そもそも戦えない。これは現場にいると、本当に何度も目にする。
もちろん、内申点は定期テストの点数によって大きく左右される。
でもそれだけではない。
最近の学校は、
・提出物
・授業中の発表やリアクション
・課題やレポートの精度
・ワークの丁寧さ
など、総合的に「学習への姿勢」が見られる。
そして、意外と盲点になるのが…
「先生の仕事を増やす生徒」問題。
この視点は本当に大事。でも本人も親御さんもあまり気づいていないことが多い。
例えば、提出物を期限に遅れるとする。すると先生は、
・声掛け
・再提出の確認
・場合によっては保護者連絡
までやらなきゃいけない。
「ただの1回の忘れ物でしょ?」と思うかもしれないけど、先生は1人で100名以上の生徒を見ている。「忘れ物を年に1回する」だけでも、先生はほぼ毎日誰かしらの対応に追われることになる。だから1回が命取りと肝に銘じておいてほしい。
これが積み重なると、先生の評価で「この子は提出が不安定」、「学習姿勢にムラがある」と見られてしまう。そして、内申の“観点別評価”にも直結する。
でも、子どもも親もそこに気づきにくい。
特に親御さんからすると、「忘れ物くらい自分で管理しなさい」「それも含めて成長でしょ」と思うのは自然だと思う。
ただ、高校受験という制度が現実として存在している以上、忘れ物の積み重ねで将来の選択肢が狭まるのはあまりにももったいない。私は、ここは大人が少しサポートしてあげてもいい部分だと思っている。
提出物や課題なんて、「できるけどやっていない」だけで評価が落ちるケースがほとんど。だからこそ、
・期限管理
・提出物の習慣化
・チェックの手伝い
など、大人がちょっとサポートするだけで、内申は普通に上がる。
結局、受験は制度の中で戦うもの。
「もっと実力で勝負させてほしい」という気持ちもわかる。でも、神奈川の公立高校入試は、制度的に内申点50%・学力検査50%で戦うもの。
制度がこうなのだから、内申点を上げる努力は避けて通れない。むしろ、制度を理解したうえで、
・丁寧にワークを仕上げる
・授業でしっかり参加する
・提出物は絶対に期限内
この積み上げができる子のほうが、最終的に伸びる。
時代が変わっても、ここだけは変わらない。
「毎日の当たり前を、丁寧にこなす」
この力が、高校受験の“半分”を支えている。