神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

JR南武線 武蔵新城駅|毎日8:30更新

答えを丸写しする。これを親に伝えるべきか?

毎日生徒の勉強写真をチェックしているので、

日々、彼らがどのように勉強しているのか、

非常に細かくわかる。

 

ひらがなの「あいうえお」を書かせただけで

誰かわかるくらい、

毎日生徒の勉強写真を見ている。

 

もちろん、細かく見ていれば、

粗もよく出てくる。

 

先生がやっても途中式なしでは解けないような問題を、

あまり勉強が得意でない生徒が、

途中式なしで、全部丸になっている宿題写真。

 

正直、見た瞬間に答えを写しているとわかった。

 

まぁそういう日もあるよね?と僕は思う。

なので、1日だけだったらスルーするが、

何日も答え写しが続いたので、生徒に直接話をした。

 

先生:どうやって解いたの?

 生徒:暗算で解きました。

先生:じゃあ解いてみて!

 生徒:・・・。

 

解けなかった。

 

写しているんだから解けるわけがない。

 

で、

こういうことが起きても、僕はあまり叱らない。

大勢の生徒を見ていると、

勉強できない生徒は、ほぼ100%答えを写す。

叱ったところどうせ、また写すのである。

 

しかも大事なことは、叱ることではない。

・なぜ写したくなるのか?

・どうやったら写さなくなるのか?

だけである。

 

今回も、生徒にこの2つを考えてもらった。

自分のための勉強だからね。

写さない方が良い。

 

写さなくさせるのも、先生の腕の見せ所。

怒るだけではなく、行動変容を促さないといけない。

 

毎日大なり小なりこういう葛藤がある。

 

 

さて、

よく思うことは、これを親に報告するかどうか?である。

 

基本的に生徒と先生で解決すれば良いと、

個人的には思っている。

でも、生徒と先生だけで解決してしまうと、

親は、先生は何もしていない。連絡もくれない。と

不満に思うことがある。

だからちょくちょく親に連絡した方が良い。

とも思っている。

 

これってちょっと家事に似ている。

旦那さんは、

奥さんに「仕事をしないで家事だけすればいいから楽」

と、言う。

 

一方で奥さんは、

「家事は休みがない。仕事よりも大変。」

と、言う。

 

相手の大変さっていうのは、

伝わりにくい。

目に見えるものならまだしも、

見えない部分での努力はほぼ伝わらない。

 

我々の仕事で言えば、

生徒の授業や・学習計画立て・宿題チェックだけでなく、

計画を立てるときに、どういう勉強をすべきか?

どんなテキストをやるべきか?

どういう時間配分でやるべきか?

など、細かく指示をしている。

 

「名もなき家事」という言葉があるが、

「名もなき学習指導」もたーくさんある。

 

そういう「名もなき学習指導」も行って、

生徒の学力は少しずつ伸びていく。

なかなか理解されないこともたくさんあるけど、

でも生徒が志望校に合格して、

喜んでいる姿を見ると、全ての疲れは活力になる。

 

あと4ヶ月ちょっとで今の中3は卒業。

それまでになんとか、全員が第一志望に合格できるよう、

内申・学力を上げていく。