毎日生徒の勉強写真をチェックしているので、
日々、彼らがどのように勉強しているのか、
非常に細かくわかる。
ひらがなの「あいうえお」を書かせただけで
誰かわかるくらい、
毎日生徒の勉強写真を見ている。
もちろん、細かく見ていれば、
粗もよく出てくる。
先生がやっても途中式なしでは解けないような問題を、
あまり勉強が得意でない生徒が、
途中式なしで、全部丸になっている宿題写真。
正直、見た瞬間に答えを写しているとわかった。
まぁそういう日もあるよね?と僕は思う。
なので、1日だけだったらスルーするが、
何日も答え写しが続いたので、生徒に直接話をした。
先生:どうやって解いたの?
生徒:暗算で解きました。
先生:じゃあ解いてみて!
生徒:・・・。
解けなかった。
写しているんだから解けるわけがない。
で、
こういうことが起きても、僕はあまり叱らない。
大勢の生徒を見ていると、
勉強できない生徒は、ほぼ100%答えを写す。
叱ったところどうせ、また写すのである。
しかも大事なことは、叱ることではない。
・なぜ写したくなるのか?
・どうやったら写さなくなるのか?
だけである。
今回も、生徒にこの2つを考えてもらった。
自分のための勉強だからね。
写さない方が良い。
写さなくさせるのも、先生の腕の見せ所。
怒るだけではなく、行動変容を促さないといけない。
毎日大なり小なりこういう葛藤がある。
さて、
よく思うことは、これを親に報告するかどうか?である。
基本的に生徒と先生で解決すれば良いと、
個人的には思っている。
でも、生徒と先生だけで解決してしまうと、
親は、先生は何もしていない。連絡もくれない。と
不満に思うことがある。
だからちょくちょく親に連絡した方が良い。
とも思っている。
これってちょっと家事に似ている。
旦那さんは、
奥さんに「仕事をしないで家事だけすればいいから楽」
と、言う。
一方で奥さんは、
「家事は休みがない。仕事よりも大変。」
と、言う。
相手の大変さっていうのは、
伝わりにくい。
目に見えるものならまだしも、
見えない部分での努力はほぼ伝わらない。
我々の仕事で言えば、
生徒の授業や・学習計画立て・宿題チェックだけでなく、
計画を立てるときに、どういう勉強をすべきか?
どんなテキストをやるべきか?
どういう時間配分でやるべきか?
など、細かく指示をしている。
「名もなき家事」という言葉があるが、
「名もなき学習指導」もたーくさんある。
そういう「名もなき学習指導」も行って、
生徒の学力は少しずつ伸びていく。
なかなか理解されないこともたくさんあるけど、
でも生徒が志望校に合格して、
喜んでいる姿を見ると、全ての疲れは活力になる。
あと4ヶ月ちょっとで今の中3は卒業。
それまでになんとか、全員が第一志望に合格できるよう、
内申・学力を上げていく。