神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

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最近「生徒が教える」を意識した授業をしている

OKUNO塾では2024年3月から中学2年生・3年生を対象にGT(土曜日に行われる入試対策テスト)を行なっている。GTは第1回〜第8回のテストがあり、これを何度もぐるぐると繰り返す。

 

 

だから、テストで間違えた箇所をしっかりと解き直さないと、再度同じ内容のテストを受けた時に得点できない。毎週土曜日のテストなので、基本的には2ヶ月に1回同じ範囲のテストを受けることになる。1年で4〜5周は同じ内容のテストを受けるということだ。

 

 

解き直しは、答えを覚えるのではない。解き方を理解して覚えるということだ。しかし、これが難しい。解き方を理解したかどうかは、外部からはなかなか分からない。本人が「理解しました!」と言っても理解していない場合があるし、同じ問題をもう一度解かせても、答えを丸暗記していたら解き方を理解できているとは言えない。

 

 

ただ、生徒が理解しているかどうかを外部の人が確かめられる方法がある。それは「解説をさせる」ことだ。解説をするためには、なんとなくわかっているではダメで、しっかりと言語化できないといけない。言語化できないと説明ができないからね。

 

 

だから、当塾ではここ最近生徒に解説をさせる機会をものすごく増やしている。これは効果覿面で、生徒が「この問題はわかります!」と言っていても、いざ説明させると、あれどういうことだっけ?となることが多々ある。つまり、自分では分かった気になっていることも、本当はわかっていないのだ。

 

 

しかも、これは言語化するトレーニングにもなる。自分の思いを正確な言葉にして伝えるためには、練習ないといけない。だから土曜日のGTでは、生徒同士の解説もよく行なっている。「この問題をAさんにも教えてあげて」とあえて生徒に説明をさせる。それを先生が横で聞いている。ツッコミどころがあれば、指摘するが、ここは言語化の練習なので、余計なことは言わずにできるだけ、生徒1人で説明させる。

 

 

こういった学びのスタイルは、今後もっと取り入れていきたい。生徒が解説をすることで、その生徒の勉強になる。教えることが勉強になる。ただ、当たり前だけど何事も段階というものがある。全く勉強ができない生徒に、いきなり「説明してみて!」なんて言わない。まずは簡単な問題から解説していく。言語化も練習が必要なので、少しずつ少しずつ、説明できるようになれば良い。

 

 

説明ができることは、そう簡単には忘れない。教えることは何よりの勉強なのだ。よく家庭教育の1つとして、子どもに、その1日の出来事を説明してもらうというものがあるが、あれは言語化したり、人に説明したりすることが、子ども本人の学びにつながっているのだと気付かされた。

 

 

説明させる。解説させる。いやはやものすごく効果的な学習である。どんどん塾で取り入れていきたい。