同じ授業を受けていても、
同じテキストを使っていても、
伸びる生徒と伸びない生徒がいる。
それはなぜなのか?
もちろんさまざまな要因があるけど、
そのうちの1つに授業の受け方の違いがある。
体感的には10人に1人くらいの割合で、
魂がない授業の受け方をしている生徒がいる。
こういった生徒は、間違いなく伸びていかない。
魂がないとはどういうことか?
それは、確かに授業には参加しているし、
別の作業をしているわけでもなく話をしているわけでもないけど、
どこか別世界に意識が飛んでしまっている状態を言う。
たいていの場合、
視点がどこか1点を見つめたまま動かない。
(それが手元なのか、前方なのかは生徒によって異なる)
寝ているわけでもないけど、硬直している感じ。
こういった生徒は、
名前を呼んであげると、こちらの世界に戻ってくる。
でもまた数十分もすれば、また別の世界に意識が行ってしまう。
1対1の指導であれば、
意識が飛んだ瞬間に名前を呼んで
現実世界に呼び戻せるけど、
集団だと、
黒板に文字を書いている時間が長いほど、
あるいは
テキストを音読している時間が長いほど、
現実世界に呼び戻すタイミングが遅れてしまう。
だから、
板書を書いている時も、
テキストを読んでいる時も
何度も何度も生徒の方を見て、
異世界に意識が飛んでしまっている生徒はいないか
チェックしないといけない。
多分、授業の上手さの1つに、
この全体を定期的に見回す能力があると思う。
授業が下手な先生は、
テキストや板書に必死で、全体を※見れていない。※ら抜き言葉
そうすると、異世界に意識が飛んでしまった生徒を
見逃してしまい、その生徒の学力は日に日に落ちていくことになる。
ちなみに、意識が飛んでしまう子への対応として、
以前、何かの本で読んだことがあるのだが、
「驚かせる」ことが効果的であるらしい。
わぁっ!と驚かせることで、
こういったぼーっとしてしまう現象を減らせるとのこと。
ぜひ、実践してみてほしい。