神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

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学力の順位をつけるのは悪と思っていたけど

近隣の中学校では、定期テストの順位は出ない。一部の都道府県ではいまだに順位が出るそうだけど、川崎市の公立中学では順位は出ない。おそらく神奈川県全て公立中学校で同様の方針なのだと思う。

 

 

一方で学習塾はどうか?というと、模試やテストの順位を壁中に張り出したりする塾が多い。特に大手の塾では、壁に生徒の名前と点数を張り出していることがある。

 

 

個人的には、学力の順位を張り出すのは、ご時世的に違うのではないか?と勝手に感じていた。自分はそれで競争心が駆り立てられるけど、今の中学生たちは、そういったランキングとか、順位に対してネガティブな印象を持っているのではないか?と思っていた。

 

 

でも、それは誤りだったと最近気づいた。

 

 

3月から中学生クラスで新たに始めたGT(土曜日に行われる5教科テスト)は、学年ごとに正答率をグラフ化し、生徒たちに伝えている。

 

こんな感じ↓

これは最新の中3の正答率のグラフ。(生徒名はABCに変えています)。正答率が50%を下回ると自習室の回数を増やすなどの措置を取るが、今のところ50%を下回った生徒はいない。ギリギリの生徒はいるけど...

 

 

GTはぐるぐるテストの『GT』なので、第1回から第8回までのテストを何度もぐるぐると繰り返す。まだ習っていない単元も出るけど、お構いなし。とにかく何度もぐるぐるやることで、身につけてもらう。中2も中3もまだ1人も正答率50%以下がいないので、みんなよく頑張っていると思う。なぜこれだけ頑張れるか?

 

 

その理由の一つにランキングがあると思う。生徒たちは、自分のランキングが可視化されて、むしろ次は頑張ろう!となる傾向にある。もちろんすべての生徒ではないと思うけど、モチベーションにする生徒の方が圧倒的に多い印象だ。

 

 

これは予想外だった。試しにGTのランキングを伝えてみてよかったぁ、と今では思っている。なんでも勝手に決めつけるのは良くないし、メディアとかで言われていることを盲目的に信じることも良くないなぁと感じた。

 

 

試しにやってみる。というのは結構大事なことだと改めて気付かされた。時代的にとか、ご時世的にとか、今はいろいろなことを気にし過ぎる傾向にあると思うけど、一度自分で試してみて、良し悪しを判断するのが良いのだろうね。

 

 

なんか、GTを始めてからあらゆる気づきを得ている気がする。塾講師として、すでに10年以上やっているけど、いまだに「あぁこうすればよかったのか!」と気付かされることがある。

 

 

とりあえず、学力の順位をつけることは、プラスにはたらくと分かった。勝手に「時代的にちょっと順位をつけるのは...」と遠慮していたけど、そんなことないようだね。