OKUNO塾は1学年12名までの
少数制の集団授業塾であるが、
世の中のあらゆる学習塾を見ても、
同じような少数制集団授業塾はほとんどない。
大抵の場合、
1教室に20名程度の規模の大きい集団授業塾か
あるいは、1:1や1:2などの個別指導塾である。
なぜ、少数制集団指導塾が少ないかと言われれば、理由は1つしかなくて、経営的に厳しいからである。
大きな塾の場合は科目ごとに先生がつく。
つまり5教科だと5人の先生が必要だ。
仮に、1人あたり毎月のお給料が30万円だとすると、1ヶ月で150万円の人件費ということになる。
さらに賃料は武蔵新城駅付近で100万くらい
(賃料についてはこちらのつぶやきでも触れている。)https://okunojuku.hatenablog.com/entry/2022/05/26/084300
他にも教材費20万円、
テスト作成システムや動画配信システムなど10万、
コピー代10万、
そのほか水道光熱費ネット代備品代など20万円
と想定すると毎月300万以上かかるだろう。
すると、生徒1人の月謝が仮に3万円だとしても
100人の生徒が入らないとトントンにならない。
だから、とにかく一人でも多くの生徒を入れないと赤字になる。
OKUNO塾みたいに12名までの少数制とかやってたら、数ヶ月で潰れると思う。
20店舗ほどの塾を運営する経営者の方に話を聞かせてもらったとき、
「経営的な正しさと教育的な正しさは違う。」とおっしゃっていた。
「経営的な正しさとは、いかにお金を稼ぐかである。教育的な正しさとは、たとえ儲からなくても、たとえ自分の時間を削っても、献身的に指導をすることである。この2つは相反する。」
「儲けたいならやる気のない生徒も放っておいた方が良い。授業中に毎回20分以上もトイレに行く生徒がいる。授業がめんどくさくやる気がないのだろう。でも改善はさせない。それが一番儲かるからだ。改善させようとすれば、その生徒は反発し塾を辞める。親に伝えても塾を辞める。だから放っておく。」
「逆に献身的に指導をするなら、儲けとは一線を画さないといけない。授業が終わった後で質問対応をしたり、授業がない日も学習管理をしたりする。とにかく手間が莫大にかかる。授業をするだけの塾と、授業のない日も面倒をみる塾。同じ塾でもコストは後者の方が圧倒的にかかる。」
さすが何店舗も経営している先生だけある。
様々な視点から学習塾を見ている。
私自身は多店舗展開に現状興味がないので、
献身的な指導をし続けたいと思っているけど、
まぁいつかは経営的な視点に変わるのかもね。
いや、変わらないか。