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神奈川の私立高校入試が訳わからん!

夏のこの時期、

多くの高校で説明会の予約が開始され、

本格的に志望校を決める時期に入ってきた。

 

 

今回は、

神奈川県の私立高校入試の

用語説明をしたいと思う。

 

 

ちなみに、

塾講師ですら訳わからん!

と思うほど、神奈川の私立高校受験は

わかりにくい。

 

 

まず、そもそも入試の形式を見てみると

 

  1. 推薦入試
  2. 一般入試(書類選考)
  3. 一般入試(筆記試験)

と3つあり

さらに細かくみると

 

  1. 推薦入試(一般的に言う単願)
  2. 一般入試(書類選考)ー 単願
  3. 一般入試(書類選考)ー 併願
  4. 一般入試(筆記試験)ー 単願
  5. 一般入試(筆記試験)ー 併願
  6. 一般入試(筆記試験)ー オープン

の6種類に分かれる。

 

 

もうこの時点でわけわからん。

簡単にまとめると、

単願が3つ。併願が2つ。オープンが1つである。

 

 

1つ1つ説明すると、

まず、単願は基本的には全員合格するので、

そもそも3つもある必要はない。

推薦入試(一般的に言う単願)にまとめれば良い。

 

 

しかし、それができない現実がある。

なぜなら、神奈川県の私学協会の取り決めで、

推薦入試(一般的に言う単願)は定員の50%までしか

取ってはいけないというルールがあるからだ。

 

 

例えば、

300人定員の高校であれば

150人までしか推薦では取れない。

 

 

私立高校からすれば、

一人でも多くの生徒に入ってほしいし、

自分の高校に入ることを約束させたいので、

推薦の人数を増やしたいはずだが、

ルール上それができないのだ。

 

だから、どうしたかというと、

「推薦」ではなく「一般」入試という名前に変え、

その中で単願受験できるようにした。

 

 

まぁつまり名前を変えただけで、

実態は推薦入試と全く同じ。

 

 

本当に意味ないよなぁ。。。

こんなことを許可するくらいなら

最初から推薦の50%ルールを廃止すればいいのに。

 

 

そして、一般入試の中でも

筆記試験がある単願と、

筆記試験のない(これを書類選考という)単願がある。

 

ただ、筆記試験があろうがなかろうが、

結局合格できるので、

推薦入試(一般的に言う単願)

一般入試(書類選考)ー 単願

一般入試(筆記試験)ー 単願

は結局全部同じである。

 

 

続いて併願は

筆記試験のある併願と

筆記試験のない(これを書類選考という)併願がある。

 

 

併願なので、

公立高校に落ちたら入学するという約束の上で

受験をすることになる。

 

学校によっては、公立高校だけでなく、

他の私立高校に落ちたらうちに入ってね!

というような、

私立の併願もOKしてくれる高校もある。

 

試験があろうがなかろうが、

内申点の基準を満たしていれば合格できるので、

まぁ試験を受ける意味はほとんどない。

単願と同じく、試験が形骸化している。

 

 

そして最後のオープン入試は

内申点ではなく、当日の試験で決まる唯一の入試方式である。

 

高校ごとに問題が違うので、

志望校に合わせた対策をしないといけない。

 

内申が低い生徒でも

一発逆転ができる試験なので、

成績は低いけど、学力は高い生徒にはもってこいの

入試方法である。

 

 

ということで、以上6つの紹介をしてみた。