神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

JR南武線 武蔵新城駅|毎日8:30更新

五感を使った勉強を増やしてほしい。

勉強というのは何も

ノートに書き込むことだけを言うのではない。

 

五感を使ったありとあらゆる生活そのものも

「勉強」である。

 

塾では前者の「勉強」はたくさん行えるが、

後者の「勉強」はなかなか行えない。

学校でもほとんどできないだろう。

 

 

この役割を担うのが家庭である。

 

 

先日マッチがつけられない小中学生が増えている

といった記事を読んだ。

 

 

やけどすることを恐れ、

マッチの根本の方を持ってしまうらしい。

だから、何本やっても折れる。

 

 

火がつく方を持たないといけないってのは

当然のように生活の中から「勉強」することだが、

生活からマッチを使う機会が薄れ、

こういったことまで、

教科書を使って教えないといけなくなっている。

 

 

植物や昆虫なども同様に、

教科書で教えないといけなくなっている。

当たり前のように、虫取りをしていれば、

カブトムシの幼虫がどれか?といった問題は

簡単にわかるだろう。

 

 

農業経験はおろか、

買い物にすら親と一緒に行かないから、

夏野菜はどれ?という問題で白菜を選んでしまう。

 

なぜこんなことを塾・学校で

教えないといけないのだろうか。

非常に不思議だ。

 

 

共働きの時代になり、

単純に家庭教育にかけられる時間が減っている。

勉強するってのはインプットとアウトプットが

両立しないと効果は出ない。

 

だから、幼児教育用のDVDだけを見させていても

ほとんど効果はないだろう。

そんな片手間で人間が育つわけがない。

理由は単純でアウトプットがないからだ。

 

 

アウトプットさせる環境を増やすためには

不便な場所に放つことが重要。

山や川に行って自由に遊ばせる。

 

 

もちろん、水難事故が起きてしまわないよう、

ちゃんと見ていないといけないけど、

せいぜいその程度。

 

 

「多少の怪我はしても構わない」くらいの気持ちで

遊ばせないと、過保護に守ってしまっては、

学びの機会そのものを奪ってしまう。

 

 

「不便さ」というのは学びをする上で本当に大事。

 

 

「あえて不便な場所で生活をさせる」といった

夏休みの学習プログラムを実施している。

団体があるくらいだ。

 

こういった取り組みは本当に良いと思う。

 

 

山の上でテントを貼り、

トイレまでは歩いて100m以上。

ものすごく不便。

スマホなどの持ち込みも禁止で、

火おこしから行わないとご飯すら食べられない。

 

 

不便すぎる。

 

 

でも、これが五感を使った学びである。

 

クーラーの聞いた部屋で

電子レンジに入れれば温かいご飯が食べられる

環境とは真逆だ。

 

 

いかに、今の生活が五感を使っていないか。

これには危機感を抱いている。

 

 

「あえて不便に。」

 

これを意識的に取り組んでほしい。

 

 

Amazonで頼めば、すぐに届くものでも、

あえて子供たちに買い物に行かせる。

 

 

 

 

「あえて不便に。」