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東大生は親に「勉強しろ」と言われたことがない

教育系の記事を読んでいると、

東大生は親に「勉強をしなさい」と言われたことがない

といった内容をよく目にする。

 

 

こういった内容を読むと、ついつい多くの方が

東大に入れる子ってのは、自主性があるのだなぁ。

とか

自分から進んで勉強できるなんてうちの子とは違うな。

などと思うだろう。

 

 

でも、実際はそうではないと思っている。

 

 

 

そもそも子どもたちが自主的に勉強するには、

親の環境づくりが必要不可欠である。

環境づくりの中でも特に、「仕組み化」が重要だと感じる。

 

 

つまり、「勉強しなさい」と言わなくても良い仕組みを

子どもが小さな頃から綿密に作り上げた親がそこにおり、

そのおかげで「勉強しなさい」と言われなくなったのだろう。

 

 

仕組み化の最たるものが「時間を決める」である。

月曜日の必ず決まった時刻に勉強をする。とか

20時になったらお風呂に入る。など、

そういったルーティーンを作っていく。

 

 

勉強をしなさい。と言わなくても済むように、

子どもがまだ小さいうちから

1日のリズムを体内時計に組み込んでいく。

 

 

こういう親たちは、

何十年も先の未来を見据えて

小さいうちから仕組みを作っていくのだろう。

 

 

つくづく思うことが、

自主的に勉強をする子の親は、

こういった仕組み作りがめちゃくちゃ上手。

そして、ずいぶん先の未来を見ている。

 

 

すごいよね。。。

 

 

 

ちなみにこの仕組み化は、

人によって上手さが全然違う。

 

 

たとえば、子供に本を読ませたいとする。

この時にどういう仕組みを作るか?

 

 

下手な例で言うと、

・本を買って渡す。

・本を読んだら褒美(お金やお菓子)をあげる。

などだろう。

でも、これでは効果はほぼ0に等しい。

特に本を買って渡すなんていうのは、

さすがに無理だろう。

 

 

じゃあ、上手な例はどうか?

それは

・親が楽しそうに毎日読書をしている姿を見せる。

である。

 

 

よく言われるが、

子どもが本を読むようになる前提は

親が本を読んでいることである。

 

 

そりゃそうだろう。

 

 

家族の中で誰も本を読まないなら、

自分にとって馴染みのあるものにはならない。

そうしたら、本を読むなんてことはしない。

 

 

他にも、野球に興味を持ってもらいたいなら

プロ野球中継を毎日お父さんが楽しそうに見ている姿を見せた方が良い。

そうすると、自然と興味を持ってくる可能性が高まる。

 

 

ここでのポイントは、

「楽しそうに」ということ、そして

「こちらから強制しないこと」の2点である。

 

 

ただ楽しんでいる様子を見せる。

これが最も効果的だろう。

 

 

だから、読書も同じ。

子供に本を読んでもらいたいなら、

親が楽しそうに本を読み、その姿をたくさん見せることだ。

 

 

ただ、親から多大な影響を受けるのは、

親と接している時間が最も長い時期、つまり

小学生になる前である。

 

 

小学生になってからは、学校や習い事など、

親以外の人と過ごす時間も増え、

友達や先輩後輩などから影響を受けるようになる。

 

 

そうすると、もはや家庭内でのコントロールは難しくなる。

 

 

だから、やはり小学生に入る前、

この時期に仕組みをどんどん作っていきたい。