神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

JR南武線 武蔵新城駅|毎日8:30更新

10+4.5が5.5になる生徒の数量感覚について

2年ほど前に

塾ブログの方で書いた数量感覚についての記事を

今でもたびたび読み返している。

 

okunojuku.com

 

それだけ、

毎年のように数量感覚のない生徒が

小学生・中学生にいるということだ。

 

 

先日の授業でも

10+4.5を5.5と答えた生徒がいた。

10+4は14と一瞬で答えられるのに、

10+4.5になるとなぜか間違える。

 

 

なぜ間違えてしまうのか?

その生徒が解いているノートを見ると

10+4.5でも筆算で書いている。

 

よく見るとこんな感じ↓

 

 10

+4.5

 

1の下に4が書いてある。

それで5.5になったのだろう。

 

ここでは2つの問題がある。

 

①筆算の書き方が間違えていること。

②数量感覚がないこと。

 

 

多くの塾の先生は、

①の筆算の書き方ばかりに目を向けてしまうだろう。

 

たしかに、

正しい書き方を身につけなければならないけど、

私自身はそれ以上に②の数量感覚がないことが

大きな問題であると思っている。

 

 

そもそも10に4くらいの数を足しているのだから、

「14くらいになるだろうな」という感覚が必要である。

 

 

筆算の書き方を間違えたからという理由で

10+4.5が5.5になるようではいけない。

 

 

では次に

なぜ数量感覚が身につかないのか?

どうすれば数量感覚が身につくのか?

これらについて考えてみたいと思う。

 

 

数量感覚が身につかない理由の1つとして、

「暗算をしていないから」というのが挙げられる。

この生徒もそうだが、

10+4.5ですら筆算をわざわざ書いている。

 

つまり、頭で大体このくらいになるだろうな。

という見立ては日頃していないということだ。

 

 

数量感覚を研ぎ澄ますには暗算で計算することが大事。

特に、簡単な四則演算くらいは頭でやってほしい。

 

 

そして、それ以上に大事なことは、

とにかくお母さんやお父さんと一緒に買い物に行くこと。

そして、決められたお小遣いの中で、自分でお会計をすること。

 

 

日常で数字を使うのは、買い物が最も多い。

だから、買い物に子供たちと一緒に行く。

買い物はほぼ毎日行っているだろうから、

その度に連れていく。

 

 

小さいうちであればあるほど学びは多いだろう。

しかも30%値引きシールとか貼ってあることもあり、

割合の勉強も自然とできる。

 

 

とにかく、

生活の中でいかに勉強の場を増やしてあげられるか?

これが家庭教育にとっては重要だ。

決して塾や学校だけが勉強の場ではない。

むしろ、家庭教育が9割以上を占めると思う。

 

 

昔は100円を握りしめて

駄菓子屋に行くなんてことがよくあったけど、

今はそういうものがない。

 

お菓子1つとっても親が買ってきてしまう。

でも、そうではなくて、

子どもたちに100円を握らせて、

予算の中で買い物をさせてほしい。

 

 

消費税だって考えないといけないし、

合計金額が100円を超えないように

暗算で計算しないといけない。

 

 

こうやって数量感覚は身についていくんだよね。

 

 

一人で買い物に行かせるのが不安なら、

スーパーに一緒に行って、

お会計だけ別々にすればいい。

 

100円を渡して、

この中で好きなお菓子を買いなさい。

と伝え、お会計だけ分ける。

 

これだけでもかなり勉強になる。

 

ぜひ、生活の中に取り入れてほしい。