神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

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小1から塾なんて絶対必要ないよ。。。

先日こんな記事を読んだ。

 

www.nikkei.com

 

中学受験といえば

一昔前であれば小学4年生から始めるものだった。

 

小4、小5、小6の3年間で

しっかりと受験対策を行なって、

それでも第一志望に受かる割合はわずか。

 

大抵の生徒は

第2第3志望の中学や、

地元の公立中学に進学する。

 

そんな世界である。

 

 

 

でも、記事を読むと、

受験戦争はさらに加熱しているようで、

小1から塾に入るようだ。

 

 

たしかに、

最近は小4からでは定員がすでにいっぱいで

入れないので、小3や小2からという生徒も多いだろう。

 

このままいけば、小1が当たり前の時代が来るかもしれない。

 

 

そもそもなぜ中学受験だけ、

これだけ加熱競争になっているか?というと、

学校の勉強と受験問題があまりにかけ離れているからである。

 

 

たとえば、

公立高校受験であれば、たいていは中学校で習ったことが

入試問題で出てくるので、

学校の勉強をしっかりと行うことが受験対策になる。

 

 

一方で、

中学受験は、小学校の勉強がほとんど役に立たない。

もちろん、建前としては、小学校で習った単元というのだが、

もうね、レベルが違いすぎて学校の問題は赤ちゃんレベルだ。

 

 

特に難関中学校に受験する場合は、

大人でも到底解けない問題ばかり出る。

 

私は、これまで中学受験、高校受験、大学受験と見てきたが、

圧倒的にしんどかったのが中学受験である。

 

 

特に算数はかなりしんどい。

中学生みたいにxやyを使わずに解くことが多いので、

植木算とか、つるかめ算とか、流水算とか、

〇〇算と呼ばれるものがたくさんあった。

 

これを小学生に教える難しさ。

 

物事を抽象化する能力を相当鍛えないといけないのだが、

まぁ大抵の小学生は無理だよね。

 

ごく稀に、

本当に頭の良い小学生がいて、

そういった生徒は、飲み込みもずば抜けて良いし、

抽象化の能力がピカイチなので、

1つ問題を教えれば、類題もどんどん解ける。

 

で、普通に聖光、慶應、浅野などに受かっていく。

 

こうやって

たかだか12年くらいのうちに

学力においては雲泥の差が開いしまうんだよね。

 

もちろん、

上位に行ける生徒なんてごく一部で、

大半は第一志望には縁がない世界である。

 

 

私個人の考えとしては、中学受験には賛成であるが、

小1から塾通いは反対。

小4からで良い。

いや、小4からでないとダメだ。

 

小3まではとにかく教室ではなく

生活から学ぶ時期。

最も大きな学びは親との会話である。

これ以上の学びは無いと断言できる。

 

 

そのほかにも、

旅行に行って、地理や歴史を学び

お使いを頼まれて、算数を学び、

空を見上げて理科を学び、

おじいちゃんおばあちゃんたちと話して国語を学ぶ。

 

 

こういった経験を増やさずに

塾に入れようなんて無意味。

 

学力向上のための本丸は家庭生活であり、

塾などの教育現場は枝葉に過ぎない。

 

 

まずは塾に入れる前に生活での学びがある。

生活の中から得られる学びを100とすると

塾の中での学びなんて3くらいしかないだろう。

 

にもかかわらず、

塾に入れれば学力が自然と上がると

思い込んでいる人は割と多い。

 

でも、塾に入れて学力が上がるのは、

その前に生活での学びを行ってきたからだ。

これがなければ、塾に入れても伸びない。

 

特に小3くらいまでは

生活の中でたくさんのことを学ぶ時期である。

外に連れて行って、いろいろなことを経験させる。

 

 

たまには怪我をすることだって

仲の良い友達と喧嘩をすることだって

あるかもしれない。

でも、それも全て学びだ。

 

 

塾に入れるのはその後でいい。

まずは外で遊んでほしい。

木登りだって鬼ごっこだってなんでもいいけど、

そういったこともせずに

小1のうちから教室でガリガリ勉強をするなんて

どうかしている。

 

もっと生活での学びに目を向けてほしい。