神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

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イチロー選手の高校生への指導を見て感じたこと

先日、イチロー選手が

直接高校生に野球の指導したというニュースを見かけ、

こちらの動画を見た。

 

www.youtube.com

 

イチロー選手は、

塾とは全然異なる分野ではあるけど、

毎回、彼がどのように高校球児を指導するのか?

には非常に興味があり、

智辯和歌山、国学院久我山、千葉明徳、高松商業などの

指導の様子も映像で見ていた。

 

 

彼がよく言うこととして、

「自分に厳しくする」という言葉があるが、

その中でも今回特に刺さった部分。

 

イチロー選手

指導者、監督、コーチ、今は厳しくできないんですよ。時代がそうなっちゃっているから。導いてくれる人がいないと、楽な方に行くでしょ。自分に甘えが出て、結局苦労するのは自分。(自分を)厳しくできる人間と、自分に甘い人間、どんどん差が出てくる。だからできるだけ自分を律して、厳しくする。

 

 

私自身、大勢の生徒たちを指導する立場として

本当によく感じるのは、厳しくできない現実。

 

 

宿題をやらずに先生に怒られたとしても、

親は「そんなのあんたが宿題をやっていないからでしょ」

と言う時代は終わってしまったのだろうか。

 

自分はほとんど経験がないけど、

他の塾の先生たちの話を聞くと、

宿題をやらずに怒られて、

なぜか親が介入してくることがあるのだそうだ。

 

 

なんじゃそりゃ?という話だけど、

もうそういう時代なのだ。

 

だから、指導者は怒らなくなる。

 

スポーツの世界は、

塾なんかよりもはるかに厳しい上下関係があるだろうが、

こういった厳しさはどんどん減っているのだろう。

 

 

するとどうなるのか?

イチロー選手が言うように、

自分を律することができる人と、

そうではない人の差がますます広がる。

 

 

塾で生徒たちを見ていても、

ゲームやYoutubeを自ら消して勉強に励む生徒がいる一方で、

テストの当日までゲームが辞められない生徒がいる。

今日くらい我慢すればいいのに!という日ですら我慢できない。

 

 

本当に両極端だ。

 

 

本気で頑張る。自分を律して頑張る。

というのは、

人生どこかで必要な部分だと思う。

 

もちろん生活の全てをそうしろ!とは言わない。

手を抜くところだってもちろんあってもいい。

 

でも例えば、スポーツ選手なら、

この競技だけは徹底的に頑張る。とか、

受験生であれば、

受験シーズンだけでも勉強を徹底的に頑張る。とか

 

そういったことができてほしい。

 

 

結局自分を律して頑張った人が

結果を積み上げていくんだよね。

 

ただ、どうしても一人だと心が折れそうになるから、

指導者の叱咤激励が必要なのである。

怒られたりすることもあるし、

厳しいことを言われることもあるだろうけど、

それも頑張ってほしい!と思っているからこそだ。

ただ、時代がそうではななくなってきている。

(OKUNO塾は親御さんのご理解もあってか、割と厳しく接している方だと思うが。。)

 

 

こうなると、生徒自身の能力に委ねる部分が大きくなる。

自分を律することができる生徒は伸びて、

自分を律することができない生徒は伸びない。

指導者とかは一切関係なくなってしまい、

塾に入る前に、家でどのくらい厳しく育てられたかで、

決まってしまう。

 

 

なんだかなぁと思っちゃうよね。