中学校の定期テスト期間、
当塾では全員が自習室に来て勉強をしている。
『全員』
これはすごいことだと思う。
一人残らず、自主的に勉強をしているのだ。
そして、さらに関心するのは、
主体的に自習室を開けて欲しいと提案できること。
当塾の自習室開放時間は
平日16:00-22:00、土日13:00-22:00だが、
「土日の午前中も自習室を開けてください!」
と自ら提案してくる生徒がいる。
中3だけでなく、中2にも中1にもいる。
すごくない?
すごすぎない?
先日のブログに書いたイチロー選手の言葉の通り、
これからの時代、
自分に厳しくできる人と、
甘やかせる人との差はものすごく大きくなるだろう。
イチロー選手
指導者、監督、コーチ、今は厳しくできないんですよ。時代がそうなっちゃっているから。導いてくれる人がいないと、楽な方に行くでしょ。自分に甘えが出て、結局苦労するのは自分。(自分を)厳しくできる人間と、自分に甘い人間、どんどん差が出てくる。だからできるだけ自分を律して、厳しくする。
指導者が厳しくできない時代。
これは教育の現場だけではない。
さまざまな職場で上司が
部下に強く言えない状況があるらしい。
こういう時代、本当に大事なのは自分を律する能力。
勉強よりもはるかに重要だと思う。
勉強の話で言うと、
自習室に来るのだって自分次第だし、
答えを写す勉強をするのだって自分次第だ。
日々、自分に甘くするか厳しくするか?
この選択の積み重ねが、その人を作り上げる。
こういう時代だからこそ、
指導者としてできること、いやすべきことは
自ら主体的に提案をしたり行動したりすることを
心の底から評価することだと思う。
私は、定期テストで90点以上を取ることよりも、
自分から「朝、勉強をしたいので自習室を開けてもらえませんか?」
と提案できる生徒が増えてほしい。
だから、
自ら提案してくる生徒の要望にはできるだけ応えたい。
主体性って本当に大事だと思う。