神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

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「説明書を読んで組み立てる」経験が教育上良いのでは?

最近、中学生たちの授業でよく感じることがある。

それは、書いてある文章やグラフ、表などが

正しく理解できないということ。

 

 

書いてあることは読めるけど、理解できない。

あるいは、読んでいるうちによくわからなくなってしまう。

 

こういった現象がよく起きている。

 

 

大抵の場合、理解できなくなる原因は

情報が一度に大量に出てきて、

それを整理できないからである。

 

 

1つの文章、短い文章なら理解できるけど、

複数の文章が出てきたり、条件分岐があったりすると

途端にチンプンカンプンになってしまう。

そういった生徒が最近多い気がする。

 

 

では、情報の整理ができないのか?

おそらく、それは情報の整理を日常で行っていないからである。

 

 

世の中は、

LINEが普及し短いメッセージのやり取りが

当たり前になった。

 

 

私は、ここに1つの原因があるのではないか?と感じる。

 

また、これはいいことでもあるのだが、

説明書を読まなくても、

直感で理解できるもの・サービスが増えており、

消費者があれこれ悩む必要がなくなったことも、原因の1つだと感じる。

 

 

 

まだ検証したことがないけど、

おそらく、こういった生徒たちは

説明書を読みながら、家具を組み立てることが

できないのではないか?あるいは

非常に時間がかかるのではないか?と思っている。

 

 

一度研究のために、やってみたい!

 

 

情報の整理ができる子と、そうでない子が

説明書を読みながら家具を組み立てると、

どのくらい時間に差が出るのか?

どういった手順、間違え、思考をするのか?

 

 

とても興味がある。

 

 

おそらく、ここに何かしらのヒントがあるはずだ。

思考のプロセスを観察することで、

何を難しいと感じているのか?発見できるだろう。

 

 

そして、こういったことが分かれば、

指導者としてのスキルをさらに伸ばせると思うし、

何より、つまづくポイントをこちらで把握してあげられれば、

何を鍛えたら良いかが分かりやすくなる。

 

 

『読解力』で片付けてしまうと、

それは結局なんなのかわからなくて、対策ができない。

 

 

今度、塾の本棚を買ったら、

生徒たちに組み立てもらおうかな。

 

 

あと、今はあまり流行っていないのかもしれないけど

プラモデルとかって、割とこういった能力を鍛える遊びとして

ぴったりなのではないか?と思っている。

 

 

とにかく、説明書を見ながら、

何かを組み立てるという経験が、

圧倒的に現代の子どもたちに足りていない気がする。

 

 

『プラモデルを組み立てよう!』

という授業を取り入れてもいいかもしれないな。

『家具を組み立てよう!』でもいいけど。

 

 

ああ、なんか面白い教育方法になりそうな気がする。

 

 

ぜひ、ご家庭でも家具を買ったら

お父さんではなく子どもたちに組み立ててもらってほしい。

説明書を読んで、組み立てる。

 

 

めちゃくちゃ重要な気がするなぁ。。