神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

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内申点が低い子の公立高校入試について

2024年2月の公立高校入試から変わったこと、

それは内申点の配点である。

 

 

これまで神奈川県の公立高校入試は

定員の10%は内申点を見られなかった。

つまり、どれだけ内申点が低くても、

実力さえあれば合格できたのだ。

 

 

でも、それが変わってしまった。

全ての生徒が内申点を評価対象にされ、

内申点の低い生徒にとってよりしんどい受験となった。

 

 

内申点の中でも特に重要な項目は「主体性」である。

 

 

これは

提出物とか授業の態度などを評価対象にしている。

もちろん、成績をつける基準はあると思うのだけど、

どうしても主観が混ざってしまう、というか

学校の先生の好き嫌いが入ってしまうと思っている。

 

 

それに対して良いとか悪いとか論じるつもりはない。

社会人になったら、人間付き合いは大事だし、

世渡り上手な人が出世していくので、

内申点というのは、世の中をよく表していると思う。

 

 

ただ、評価基準が不透明なので、

塾の生徒たちに具体的に対策をさせづらい。

 

 

提出物は期限までにちゃんと出して!とか、

挨拶を大きな声でするように!とか

学校の先生の手伝いをするように!とか

いろいろと伝えてはいるけど、

学校の先生に嫌われていたら、もうそれまでだし、

内向的な子は全然評価されないので、

なかなか対策が難しいんだよね。

 

 

公立中学において、やはり

「内向的な子」「いつも下を向いている子」「返事をしない子」は

ものすごくマイナスである。

 

 

別に、個性だからそれで良いんだけど、

塾では生徒の受験を考えないといけないので、

どうしたものか。。と悩んでしまう。

やっぱ、志望校に合格してほしいからね!

あの時の喜びは、非常に大きなものなので、

ぜひ味わってほしい。

 

 

そんなことを考えると、

じゃあどうしたら良いか?

それは、まず何より親御さんに内申点の重要性を

知ってもらうことである。

 

 

新しい入試制度では、

これまで内申点が考慮されなかった2次選考(定員の10%)で

中3後期の「主体性」のABC評価のみ見られるようになった。

A⚪︎とAが3点、Bが2点、C⚪︎とCが1点。

9教科で最大27点、最低9点である。

 

生徒には、とにかくAを取ってくれ!と伝えている。

Bではダメ。Aじゃないと。A⚪︎もAも3点なのだから、

Aでいいのだ。

 

 

で、実際このAがBになると、どのくらい入試試験で

ハンデを負うか?というと、

ほとんどの高校では1点違うだけで、入試試験4.5点分に相当する。

つまり、オールAの生徒と、オールBの生徒では、

40点も試験の点数の差が開くのだ。

 

 

これはもうさすがに逆転は不可能だろう。

入試試験では40点の中に数百人の受験生がいる。

翠嵐高校とかだと、400人以上いるんじゃないかな?

近隣の新城高校とかでも250人以上はいるだろう。

つまり、40点の差は数百人分の差である。

 

 

こういったことをもっと多くの親御さんに

ご理解いただきたい。

2年前と違って、内申点が低いので、

実力勝負で受けさせようと思います!

ってのができなくなった。

 

 

だから、とにかく内申点。

提出物をちゃんと出して、

プリントはくしゃくしゃにしないで、

先生に好かれるように頑張って、

学級委員や、生徒会をやって、、、

本当に大変だと思うけど、頑張ってほしい。

 

 

せめて主体性だけでも上げておいてくれれば、

まだ可能性はある。

 

 

今年の受験生たちは、どうなるのか?

サポートしていかないとね。

いやぁ、大変になりそうだ。