先日つぶやきに書いた通り、最近中学生の定期テスト対策として、教科書準拠のワーク類が使えなくなっている。準拠ワークは多くの学習塾で使用されていて、おそらく9割以上の塾は何かしらの準拠ワークを使っていると思う。
ほぼどの塾でも使用している準拠ワークが定期テスト対策として使えなくなっている理由は、定期テストの出題形式の変化にある。最近の定期テストは、入試問題のような出題形式になっており、準拠ワークのような、比較的優しい問題はほとんど出なくなっている。
そして今週、たまたま教材会社の担当者と打ち合わせをする機会があり、そのときに上記の話題になっていたのだが、教材会社の方も同様のことを言っていた。そして、他の塾の先生方も同じことを言っているらしい。
もはや、OKUNO塾周辺の学校だけでなく、全体的なトレンドなのかもしれない。定期テストがどんどん入試問題化していく。この流れは加速していくと思われる。
入試問題形式になると、いわゆる一問一答みたいな問題が出なくなる。問題文が複雑になり、図や表も理解して解かないといけないケースが多く、情報処理や思考力系の問題が苦手な生徒は、問題文を理解できずに失点してしまうケースが多い。だから、知識不足ではなく、読解力不足で失点するんだよね。
社会の問題も、なぜか問題文が二人の対話形式になっていたり、問題の内容自体は難しくできないから、出題形式を複雑化させる。これが入試形式だったりする。社会の問題を、なぜ会話形式で出題するのかわからないんだけど、要は情報処理能力を鍛えたいのだろうね。無駄な情報の中で問題を解くための情報だけを取捨選択して問題を解いていく。
でも、これだとちょっと発達に遅れがある生徒とかは途端に解けなくなるんだよね。知識はあるけど、問題文は読み取れない。そんな感じ。
定期テストはもっと定期テストらしくていいと思うんだけどね。