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教育の難しさ:頑固な生徒をどう指導するか?

他塾のブログを読んでいて、ちょうどタイムリーな記事があったので、今回は「自己流」について書いてみようと思う。

 

 

塾で授業をしていると、一定数いるのが「教えた通りに解かない」生徒。塾に来ているのに、なぜ自己流で解くのだろうか?いまいちよくわからないけど、頑固というか、容量が悪いというか、とにかく学びに来ているのに、自分の解き方で解こうとする。

 

 

たとえば、数学の関数の授業で、グラフを書いて解きなさい!と伝えても、グラフを書かずに頭でやる。まぁそれで合っていればこちらはまぁいいかと思うけど、間違えていたら「まずは、教わった通りにやってみようよ」と伝える。

 

 

教わった通りにやってみて、間違えたのであればこちらの教え方に問題があるのだろうけど、教えた通りに解かずミスをしていたら、それはもうどうしようもない。中学生ですでに頑固だと、将来が思いやられる。やはり素直さって大事だよね。

 

 

そしてこういう生徒は、勉強の仕方のアドバイスをしても自分に都合の悪いことは指示を聞かず自己流になってしまうことが多い。

 

 

たとえば、英語の単語を覚えさせたいとする。言語は当たり前のことだが、発音できなければ覚えられない。もしアラビア語でさようならを意味する「 مع السلامة 」が書いてあったらどうだろうか?絶対に覚えられないだろう。なぜなら発音できないから。

 

 

人間は発音できないものは覚えられない。至極当然のことだ。だから英単語の勉強をさせるときは、(漢字の勉強をさせるときもそうだが)必ず発音をさせる。だから少しでも生徒たちの勉強が楽になるように塾で使っている英単語テキストは発音がカタカナと発音記号で書いてあるものを採用している。こうすれば同じページに発音が書いてあるからね。

 

 

しかし、こちらがいくら発音して単語を書いてね!と伝えても、発音せず英語の文字だけを書いている生徒がいる。こういう生徒は、たった今書いたばかりの英単語を読ませても、「えーと、、、わかりません。。。」となってしまう。

 

 

これでは勉強になっていないし、全然覚えられないだろう。英単語のテキストを見て、英単語を書くまではやるけど、同じページに書いてある発音記号やカタカナの発音は見ていないし声にも出さない。見て発音するのに1秒もかからないと思うんだけど、めんどくさいんだろうね。だから自己流になってしまい、結果的に伸びなくなってしまう。

 

 

個人的に今ものすごく興味があることは、生まれて13歳くらいの間に、どうしてここまでめんどくさがりになってしまうのか?どうしてこれだけ素直さがないのか?ということだ。親に反抗するのとはわけが違う。

 

 

どうやったら勉強ができるようになりますか?と質問をしてきて、こちらが「じゃあAをやるといいよ!」と伝えても「Bでもいいですか?」と言ったりする。え?という感じ。アドバイスを求めているように見えて、アドバイスなどは求めておらず、自分のやり方を押し通そうとする。で、伸びない。

 

 

テストの点数も伸びない。成績も上がらない。本人の自己肯定感も上がらない。こちらとしてはなんとかしてあげたいけど、どうすればいいのだろうか?本当に悩む。

 

 

塾はまだしも社会人になったらどうなってしまうのか?こちらの方が不安だ。新入社員で会社に入り、上司に「ここはこういう風にやってね!」と伝えられ「わかりました!」と答えても実際は全然違うようにやっている。こんな新入社員を上司たちはどう教育すればいいのか?

 

 

本当に教育って難しいと日々痛感している。まだまだこちらの力不足もあるだろうから、もっと指導力を鍛えたいけど、今やはり知りたいことは、なぜこれだけ頑固なのか?めんどくさがりなのか?ということだ。原因がわかれば対策もしやすくなるだろう。でも、それがなかなかわからないのが教育の難しいところなんだよね。