たとえば次のような英語の問題があったとする。
次の英文を和訳しなさい。
I don't like Takeshi, because he is good at math.
私はタケシが好きではありません。なぜなら彼は数学が得意だからです。
意味を理解しない子は、字ずらを追っていだけで、
「私はタケシが好きではありません。なぜなら彼は数学が得意だからです。」
と訳して、さっさと次の問題へ進む。
一方、
意味を理解する子は、
答えは答えとして考えつつ、
「普通、数学が得意なだけで嫌いにならないだろ」
とつっこんだり、
意味まで考えながら読んでいる。
これは何も英語だけではない。
数学の速さを求める問題で、
「歩いていたのに、途中で乗る自転車はどこから来たんだよ。」
とツッコミを入れるなど、全教科に通じる話である。
そしてこういう意味まで理解する生徒は、
基本的に勉強がよくできる。
逆に字ズラでしか読まない生徒は、
例えば、車の時速が600km/hでも
自分の計算ミスを疑ったり、つっこんだりしない。
こんな数字になるわけないよなぁ。
と思えないのである。
だからミスが多くなる。
ぜひ問題を解くときは、
意味を理解しながら読んでもらいたい。