つい先日、
なかなか社会の歴史単元が覚えられないと
生徒から相談を受けた。
「歴史をどう勉強したらいいですか?」と
(自分からこういうことが聞けるのは立派だ。)
個人的に、日本史の勉強で重要なことは
・つながりを意識して覚えること。
つながりとは2種類あって
縦の時間的なつながり
と
横の場所的なつながり
である。
「759年:鑑真が唐招提寺を建てる」
と年代だけを覚えようとしてはだめだ。
縦のつながりを意識すれば、
・鑑真は日本に仏教を正しく広めるためにやってきた
↑ということは
・当時の日本は、仏教の力を広めたかった。
などと類推することができる。
すると、東大寺の大仏もこの時代だと考えられるし、
と一連の流れで理解できる。
横のつながりを意識すれば、
唐招提寺に唐という漢字が入っていることから
当時の中国は「唐」だったと考えることができる。
「759年:鑑真が唐招提寺を建てる」
と年号だけを覚える勉強法とは全然違うだろう。
ただ、日本史が苦手な生徒は、
ほぼ丸暗記でつながりを理解しようとしない。
授業を聞いて、重要だよと言われたところに
マーカーをつけて、終わり。
当然これでは、塾に通っていても
点数は伸びていかない。
だから授業では、つながりを意識して説明している。
なぜそうなるのか?
を丁寧に説明することで、
より覚えやすく、より忘れにくくなる。
また、つながりを意識して説明すると、
地理と歴史が密接に関わっていることが多々ある。
つまり地理も同時に理解できるということだ。
ぜひ、歴史が苦手な生徒は、
縦と横のつながりを意識して勉強に励んで欲しい。