よく習い事を辞めるタイミングで、
「あなたはどうしたいの?」
とか
「あなたはやめたいの?」
と子どもに質問してしまう親御さんがいるが、
これはやめた方がよい。
そもそもなぜこの質問をするかと言うと、
親が続けさせたいからである。
中学校受験をしていた親御さんに大勢いた印象がある。
特に、学力が伸び悩んでいる子どもの親御さん。
中学受験の塾に通っていても伸びない。
でも、もう小学6年生になってしまった。
子ども本人も全くやる気がない。
親の頑張りと、子どもの意欲が比例しない。
そんなときについつい出てしまう
「あなたは辞めたいの?」と。
でも、答えはわかりきっている。
子どもは、親の雰囲気からいろいろと察して、
「辞めたくない」と答える。
いや、
「辞めたくない」と答えさせられているのだ。
よほど空気が読めない子ども出ない限り、それ以外答えることはない。
すると、親御さんは
「自分で辞めたくないって言ったんだから、本気になりなさい」
といったことをついつい口にしてしまう。
でも、子どもやる気は上がらない。
「自分から辞めないって言ったのに!」と親はますますイライラしてしまう。
でもこれは、言わされているんだ。
だからこうなったら、辞めた方がいいと思う。
その際、聞き方が大事だ。
たとえば「辞めたいの?」と聞いたら「辞めたくない」と子どもは答えるだろう。
だから、そうではなく、
「送迎が大変だからそろそろ辞めにしない?」とか、
「〇級まで行ったら終わりにしない?」のように聞いた方がいい。
もし、子どものやる気を図りたいなら、
親の都合を伝え、それが原因で辞めてもらえると親として助かるのような伝え方をするといい。それでも「いや、続けたい!」とか「お母さんは大変かもしれないけど、でも続けたい!」と言えたら、続けてもよいと思う。
聞き方は非常に重要である。