4月〜5月にかけて
大勢の親御さんと面談を行った。
また、新規で入塾した生徒も大勢いたので、
入塾面談もたくさん行った。
そこで、塾選びのポイントを親御さんから聞いてみた。
「どういう基準で塾を選んでいるのですか?」と
何人もの親御さんから回答いただいた中で、
なるほどなぁ〜と思ったことをご紹介する。
1つ目は、
先生がコロコロ変わることについて。
例えば、1:2の個別指導などであれば、
大学生のバイト講師が指導するが、
確かに大学生のバイト講師は平均1年未満で辞める。
いや、平均で言えば6ヶ月未満かも。。
とにかく早い。
以前指導をしていた都内の個別指導塾では、
毎年20名以上の大学生を採用していたが、
おそらく1年以上続いた先生は、1名しかいなかった。
中には1ヶ月以内に辞める先生もいた。
他の塾の先生に聞くと、
急に連絡が取れなくなる先生もいるらしい。
まぁバックレることもあるだろう。
生徒にとってはかわいそうだけど、
大学生は自分の用事もあるわけだから、
なかなかバイトを継続することも難しいと思う。
また、集団授業も同様である。
個別指導よりは比率は少ないが、
大手の集団指導塾にも、一定数バイト講師がいる。
このことを一部の親御さんは知っていたので少々驚いた。
おそらく、ご自身が大学生の頃などに、
塾講師のアルバイトをしていたのだろう。
また、正社員であったとしても、異動がある。
ゆえに定期的に先生は変わるのだ。
で、なぜ変わることに対して敏感なのかというと、
体験授業を受けた先生と、実際は教える先生が違えば、
結局、生徒との相性が合うか合わないかは運次第となる。
もし、先生が変わらないのであれば、
体験授業を受けて、入塾するかしないかを気軽に決められるけど、
体験授業を受けたのに、結局別の先生に教わることになれば、
その塾へ入るかどうかは悩んでしまう。
またもや以前働いていた個別指導塾は、
体験授業の担当は、獲得率の高い先生が担当することになっていた。
つまり、人気の先生を体験授業の時につけ、
いざ生徒が入塾すれば、
別の先生(しかも大抵は人気ではない先生や入ったばかりの先生)をつける。
こういうことが罷り通っていたんだよね。
当時自分は塾長でも経営者でもなかったけど、
でも、同じ大学生講師でも、
人気の先生とそうでない先生って
ものすごく大きな差があって(知識量の差ではない)
獲得率の低い先生が担当すると、
体験で30%くらいしか入らない。
一方獲得率の高い先生は、90%くらいの確率で
生徒を入塾させる。
経営者からすれば当然、
人気の先生を体験授業に当てるよね。
でもその先生は、すでに担当している生徒が大勢いるので、
体験だけ担当して、生徒が入れば、
別の先生が授業を受け持つ。
こういった構造になるわけだ。
この事実を知っている親御さんは、
先生が変わる塾には入れたがらない。
こういう視点で塾選びをしたことが
自分自身なかったので、
親御さんの話を聞いて、本当にためになった。