塾の先生はよく
「君なら受かるよ!」とか
「やればできるよ!」などと言う。
励ますことはとても大事。
生徒は、先生の励ましでやる気が上がり、
それが原動力となって勉強を頑張ったりする。
でも、
受験は夢を見せることだけではなく
現実を見せることも大事だ。
塾の実績を作るために、
合格確率10%くらいの生徒を難関校に
受験させることは、いまだによく起きており
夢を見せるいい例だと思う。
合格確率10%というのは生徒は知らない。
なぜなら先生が、
「君ならきっと受かるよ!」と言うからだ。
当然、生徒や保護者はその言葉を信じるだろう。
今年、県内No.1の翠嵐高校の倍率が2倍を超えた。
これが意味することは
受験者の半数以上が落ちたということだ。
無謀だとも思われる生徒も
相当数受けたのではないかと思う。
なぜか?
おそらく塾に大きな原因があると思う。
きっと可能性が薄い生徒も受けさせたのだろう。
でなければ、ここまで倍率が上がらない。
300人以上が私立高校に行ったことを考えると、
本当に夢を見せることは大事なのか?と思ってしまう。
授業料だって、公立と私立では数百万円も違う。
それを塾の実績作りのために、
受けさせる必要があるのか?
疑問である。
模試などの結果を見せながら、
最終的には現実的なところを目指すべきだ。
もちろん、本人や保護者が
私立でも構わない。
可能性が10%でも受けて構わない。
という場合は別だが。