なかなか多摩高校の倍率が下がらない。
昨日の時点で志願者は519名。
定員は278名なので1.87倍である。
過去3年で見てみると、志願変更最終日時点では
2020年:427名
2021年:465名
2022年:495名
そして
2023年:519名
である。
2020年と比べると100名近い人数が増えている。
県内No. 1の翠嵐高校ならまだわかるけど、
多摩高校は県内では7番手くらい。
にもかかわらず、翠嵐に次ぐ人気がある。
(神奈川総合も倍率は高いが、定員が少ないので、純粋には比較できない)
もちろん人口150万人を超える川崎市のNo.1校なので、
レベルも人気も高いのは当然である。
でも、それ以上に
「多摩高校の代替がない」というのが最も大きな理由だろう。
だから、倍率が高くても、他の選択肢がないので受けることになる。
多摩高校よりも少し学力の低い高校となると、
光陵(保土ヶ谷駅)、
希望ヶ丘(希望ヶ丘駅)、
大和(つきみ野駅)などがあるが、
いずれもアクセスが悪い。
大和はまだ通いやすいと思うけど、それでも
片道50分くらいは見ておいたほうが良いだろう。
あるいは近場の新城高校に下げることもあるが、
この場合は偏差値で言うとかなり下がるので、
受験生からすると、そこまで落としたくないという気持ちも働く。
こうして、さまざまな思惑が
多摩高校の高倍率化の要因なのだろう。
となると、倍率は下がりにくいし、
この時期に変更するのは
そもそも合格の見込みが低い受験生ばかりなので、
実質倍率が下がっても、受かりやすさはほとんど変わっていないのだろうね。
それにしても高いなぁ。