神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

JR南武線 武蔵新城駅|毎日8:30更新

あまりについていけない生徒には個別指導塾をおすすめするべきか。

1㎥は100万㎤である。

では、0.8㎥は何㎤?

 

 

 

 

 

 

答えは、80万㎤なのだが、

これが解けない中学生にあなたならどう教えるだろうか。

 

 

私は、

1㎥は100万㎤なのだから、

8㎥はいくつ?(当然800万㎤)と聞き、

その後に点を一つずらして(当然80万㎤)

0.8㎥を求めるのがいいのではないか?

と思ったので、そうしてみた。

 

 

 

先生:1㎥は100万㎤だよね?

生徒:はい。

先生:じゃあ8㎥は何㎤かな?

生徒:・・・・・・・・・(30秒ほど考える)

先生:8倍すればいいんだよ。

生徒:・・・・・・・・・(さらに30秒ほど考える)

生徒:わかりません。。。

 

 

これは困った。

1㎥は100万㎤だから、8㎥は800万㎤であることは

さすがにわかると思ったのだが、難しいようだ。

 

 

他の生徒たちは全員わかっているので、

どうしても教室が、えっこのレベルから説明するの?

これだと今日の授業終わらなくない?

みたいな雰囲気になってしまう。

 

 

集団授業の難しいところは、

圧倒的に遅れている生徒をどうするか?である。

 

たとえば、10人生徒がいて、

9人は全員わかっているけど、1人だけわかっていない時、

その一人に合わせて授業を行うか、

9人を優先するか?は非常に迷う。

 

今回のケースも、

その生徒以外はわかっているという状況だったので、

どこまで丁寧に教えるか、本当に悩んだ。

 

しかも想定外のタイミングで毎回起きるから、

「あっここでつまづくのか。。」と面を食らってしまう。

 

 

やはり入塾テストをもっと厳しくした方が良いのだろうか。

 

 

結局、当塾の毎日宿題チェックという仕組みに良さを感じて

塾に入ってくれても、集団授業である以上

他の生徒たちとあまりに学力差があると難しい。

 

厳しくやろうとしても、

今度は、親御さんが「もっと易しく教えてください」

となることがあるし、かといって放っておいたら、

どんどん一人だけ置いていかれることになるだろう。

すると「もっと丁寧に指導してください」となってしまう。

 

 

学力の差があまりにかけ離れているなら、

やはり個別指導が良いと最近では強く感じている。

今回の単位の問題は、小学3年とか4年で習うけど、

それが全然わかっていないで、中学生の集団授業を受けるのは

そもそも授業が成り立たないと実感した。

 

その生徒のためにも、

個別指導塾を提案してあげた方が良いのかもしれない。

 

塾の先生が別の塾を紹介するってのは

非常に珍しいかもしれないけど、

あまりについていけていないなら、その生徒の学力に沿って

3〜4年前の学年から授業をしてくれる個別指導塾が

良いのではないだろうか。

 

中学生だから、中学生の勉強をしないといけないのは

当然なんだけど、

もし小学3年生の単元からやらないといけないなら

まずは個別指導で自分の学年に追いつき、

その後、集団指導塾に切り替えるのが良いのかもしれない。

 

 

でも、何が正しいかは私にはわからない。

各ご家庭の判断があるし、個別指導塾に行ったから

必ずしも伸びるというわけではないのだから。

 

 

 

本当に難しい問題である。