神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

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教材を作っていたら、もう2時!

個人塾の先生には、

「教材作り」を行っている方が少なからずいる。

私もその中の一人。

 

もちろん、塾用の教材も使うけど、

細かいところに手が届くものが少なく、

特に受験対策用の教材は自前で作っている。

 

 

OKUNO塾は

神奈川県の公立高校入試に特化しているので、

教材会社が用意するような

どの都道府県でも万能に対応できるような問題集では精度が悪い。

 

 

たとえば、

神奈川県の公立高校入試であれば、

発音を問う問題は出ないし、

そもそも文章を書く問題すらほぼ0である。

数学は他の都道府県でよく出るような

証明の記述問題は出ない。

 

 

このような傾向を知っているからこそ、

公立高校入試に特化した対策を行うことができる。

 

しかし、そこまでニッチな教材は売られていないので、

自前で用意しないといけないのだ。

 

一昨年は英語の文法問題を作り、

去年は社会の並べ替え問題用の教材を作成した。

 

そして、

今年は数学と理科の教材を作成している。

 

 

数学も理科も解き方が大事なので、

この問題にはこうやって解いて!

という技を記したテキストを作成中である。

 

 

OKUNO塾の生徒たちの学力が伸びる要因の1つに

この「教材作り」があると思っている。

 

 

やはり、塾の先生は

大手だろうが、個人塾だろうが、

教材は自分で作った方が良いだろう。

 

 

教材を作ることは、もちろん生徒のためだけど、

ただ実は、

自分の理解や教え方の向上にも非常に役立つ。

 

 

私は、教材作りを通して、

かなり自分自身の指導力が上がってきたと思っている。

 

問題を作るということは、

生徒たちが勘違いしやすいポイントなどを

踏まえないといけないので、

こういったスキルがどんどん身についていくと思う。

 

また、むやみやたらに問題量を増やすと

実際に解き切れなくなるので、

1問でたくさんの知識が確認できる問題を作ろうとする。

そうすると、問題の作成者の意図までわかるようになるので、

それを自作の教材にはポイントとして盛り込ませる。

 

 

つまり、問題作成者は

「こういうポイントで中学生をひっかけさせたいんだよ!」

ということが伝えられるようになる。

 

 

すると、生徒たちは間違えにくくなり

結果として点数が上がっていく。

 

 

だから全ての先生が

自分で教材を作るべきだと思っている。

 

 

でも、実際はそうならない。確実に。

なぜなら教材作成はものすごく労力がかかるから。

(あと、大手塾の場合は現場の先生に権限がないため、会社が指定する教材を使わなければならない。)

 

 

たとえば現在作成中の数学の教材は

1ページ作るのに5時間ほどかかる。

どんな問題を選定するか?に2時間、

問題や解説の配置に30分、

実際に問題や解説を書き込む作業に2時間30分ほどかかる。

1ページの作成を私は前半、後半と分けており、

2日に分けて作る場合がほとんど。

 

 

 

22時に塾が終わり、

宿題チェックや片付け、掃除などが23時00分くらいに終わるが、

前半の日はその後、

教材作成のために塾の膨大な教材の中から良質な問題を探す。

 

たくさんの教材を読んで、これは良さそうだ!

という問題を見つけたら、

その類題を自分で作っていく。

気づいたら夜中の2時とかによくなっている。

これで前半は終わり。

 

後半の日は、

実際に問題のレイアウトを決め、

書き込んでいく。

図形であれば、図形作成ツールを使って書き込んでいく。

 

今後、AIの普及でここらへんの書き込みの業務は

楽になるだろうと思っているが、

今はまだめんどくさいことばかりだ。

 

 

ちなみに、午前中〜午後にやればいいのでは?

と思われるかもしれないが、この時間は

面談、宿題チェック、ブログの更新、買い出し、事務作業、

そして、何よりその日の授業準備があるので、

ほとんど時間が取れない。

 

 

ということで、

教材作成は夜中にやることがほとんどだ。

 

 

いつまで、こういった働き方をするのだろうか?笑

あと10年くらいで土日も毎日夜中まで働く環境は

変えたいなぁと思っているけど、まだまだ先は長そうである。。

 

頑張ろう!