「塾技」という参考書がある。
この本は、なかなか使い勝手が良くて、
特に数学はOKUNO塾の生徒たちにもおすすめしている。
基本的には私立高校受験の生徒におすすめしているけど、
図形問題などでは公立高校の問題でも使えるテクニックが多く、
今では偏差値60以上の高校を受験する
全ての生徒にお勧めしている。
この教材を来期から全ての生徒に使おうか、検討中である。
それも中学1年生から。
数学の入試問題は、
単純な計算問題は全体の20%くらいしか出ない。
そのほかは、図形問題出会ったり、関数の問題だったり、
思考力を問うような問題だったりと、
解くためのテクニックが必要となる。
テクニックが必要とはどういうことか?
それは、解き方が複数あるということである。
たとえば、8+7という問題は
8+7しか解き方がない。
解法が1つしかないから、別にこういった問題は
自習で勉強させれば良い。
一方で、
図形問題や関数、思考力系の問題は
1つの問題で3つ以上の解き方があることが多い。
しかもそれぞれの解き方は所要時間が全然違う。
解法1は8分かかる、解法2は4分かかる、解法3は1分かかる。
といった感じ。
そうなると、解法1を勉強している生徒は
解法3を教わった生徒よりも8倍も時間がかかる。
だから「解けるけど時間が足らない」
といった現象が起きるのだ。
数学は、ただ解ければいいのではない。
より短い時間で、よりミスしにくい解き方で
解けないといけない。
となると、生徒たちに技を教えていかないといけない。
ということで当塾では塾技を使っていた。
ちなみに1つ1つの技を習得するには
時間もかかるし、そもそもの学力が高くないと
理解できないと思い、
偏差値60以上の生徒たちにだけ勧めてきた。
でも、丁寧に解説しながら
技を1つ1つ伝えていけば、
勉強が苦手な生徒たちでも理解できるのでは?
と最近では思うようになってきた。
というのも、
今の3年生を見ていても、
高校入試の正答率が10%の未満の問題を
偏差値50以下の生徒が解けるようになっているから。
だから、丁寧に解説することが大事なのだろう。
そして、技が使えるようになれば、
受験はだいぶ有利になるはずだ。
来季はいろいろとカリキュラムやテキストを
変えていくことになるだろう。
毎年パワーアップしていかないとな。