最近ネット上でこんなツイートが話題になっていた。
最近指導を始めた公文歴6年の中学生に「数学は好き?」と尋ねたら「計算は好きだけど、文章題とか関数とか図形とか、考えなきゃいけない問題は嫌い」という返事。
— あみあみ (@amiami114114) 2024年2月17日
これが公文の弊害ってやつです。保護者の方は良かれと思って習わせているだろうから、辞めてとは言いませんけどね。まだ続けるそうです。
くもんについては、昔からさまざまな意見がある。
私は「肯定派」だが、おそらく塾の先生からは否定的な意見が多い。
この方も、キャリア30年の塾講師の方らしい。
たしかに言わんとしていることはわかる。
公文の算数・数学は計算の部分だけが抽出されており、
そこを徹底的に練習しているんだよね。
計算問題は、指導をする上では最も教えやすい。
公式を教えてそれをひたすらぐるぐるとやればいいからね。
くもんのプリントはそこがうまいんだよね。
教えやすいところだけをうまくまとめている。
一方で中学受験の算数みたいな思考力系の問題は、
ものすごく教えにくい。そこを徹底的に鍛えるのが
日能研やサピ、早稲アカなどの中学受験塾だろう。
ただ、計算ができるようになるだけでも立派なことではないか?
私はそう思っている。だからくもんには肯定的である。
少なくとも、計算が嫌いにならないように。
これがくもんの良さであり、くもんの立ち位置だと思う。
それを多くの親御さんもわかっているから、
小4くらいになると、くもんを卒業して別の塾へ入る。
当塾へ来る生徒もそういう生徒が多い。
中学受験を考えるなら、くもんでは対応できないけど、
公立の中学に行くなら低学年のうちはくもんで十分だろう。
計算が早くなる。計算が得意になる。計算が好きになる。
これが叶うなら、十分だろう。料金も安いし。
公文の弊害について話すと、だから計算以外のドリルもさせなきゃみたいなリプがつくんだけれど、問題集を解かせることで能力を養おうとするんじゃなくて、生後すぐから小学生くらいの期間の日常生活の中で計算力も思考力ももっと身につけられるんだけどな。
— あみあみ (@amiami114114) 2024年2月18日
この意見に関しては、完全に同意である。
要は家庭教育。それも机の上の勉強ではなく、生活の中で鍛えて欲しい。
小学生の低学年のうちは、どの教材を使うかではなくて、
どれだけ数字を使わせるか。
おそらく日常で最も数字を使うのはお金である。
だから、スーパーに連れて行く。
2割引の商品もあるだろうし、お釣りの計算も、消費税の計算もある。
これを子供達と一緒にやって欲しい。
あくまで個人的な考えだけど、
数量感覚のない子は、親と買い物に行っている回数が
かなり少ないと思う。
とにかく買い物に連れて行って、
できれば100円とかあげて、この中でお菓子を買っていいよ。
と会計を別にする。
paypayなどで払わない。
やはり五感を使って練習をしないとね。
親が買ってしまうと、
せっかくの学びの機会が奪われてしまうので、
お会計は別にする。
家の中では、料理を手伝ってもらう。
大さじ1杯、カップの1/3の水など
料理でもたくさんの数字を使う。
ちゃんとレシピを見せて、その手順で料理をしてもらう。
こういったこと全て、家庭教育である。
買い物・料理・旅行・遊び・お話
家庭教育って本当にたくさんある。