神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

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昔話:大手塾を辞めさせられた生徒について

もう時効だと思うので書こうと思う。

OKUNO塾を開校する前、

私が個別指導塾で働いていた時のこと、

とある大手の塾から転塾してきた子がいた。

 

 

転塾理由は、その塾の教室長から

「他へ行ってください」と退塾を促されたからだった。

 

 

これには、非常に驚いた。

その塾は強引な勧誘で有名で、

辞めたいと伝えても、なかなか辞められない塾だった。

それでも辞めたいと伝えると、

グループで経営している個別指導塾に流そうとする塾だ。

 

 

そんな塾をクビになるって、どういうこと?

と思ったが、体験授業期間はわりと普通だったので、

自分が在籍していた塾に入ることになった。

 

 

でも、塾に入ってすぐに、クビになった理由がわかった。

まず何より、勉強をしようとしない。

 

 

たとえば授業に来ても、

30分とか平気でトイレにこもってしまう。

最初はお腹が痛いのかな?と思ったけど、

毎回のようにトイレにこもる。

しかもめっちゃ長い。。

 

 

まぁ体調のことは強く言えないので、

それはいいのだが(本当は良くない)

今度は塾に来なくなってきた。

 

 

「お腹が痛いので休みます」

「腕が痛いので休みます」

といった具合だ。

 

 

その生徒は小学生だったので、

親御さんから休みの連絡があるのだが、

2回に1回くらいのペースで休みの連絡があった。

とにかく毎週のように体のどこかが痛くなってしまう。

 

 

また授業の終わりに毎回、

親御さんが迎えにくるのだが、

終わる時刻にほとんどやってこない。

 

 

その子に、お母さんなかなかこないねー

と話をすると、

「パチンコやっているから、多分遅くなると思うよ」

という反応だった。

 

 

迎えの時間に遅れてまでパチンコをやるってどうなの?

 

 

10分遅刻は当たり前で、

ひどい時には、30分ほど遅れてやってきた。

 

 

授業も成立しないし、

親御さんのやりとりも全然成立しない。

半分くらい授業を休むなら、

なぜ塾に入れたのだろう?と思うのだけど、

その時間にパチンコをしたいのかな?

 

 

OKUNO塾だったら、

この時点でやめてもらうと思うけど、

当時働いていた塾の教室長はわりと寛容だったので、

それでも辞めさせはしなかった。

 

 

しかし、

ついに辞めさせることを決意した出来事が起こり始める。

 

 

 

ある日、その生徒が授業に来ないので、

いつも通り親御さんに電話をした。

すると「うちの子は塾まで行ったって言っていますけど!?教室が開いていなかったので帰ってきたんですよ!?なぜ塾は開いていないんですか!?」

と怒り口調で親御さんに言われてしまった。

 

 

その電話を受けて、我々講師陣は

『?????』という感じだった。

 

 

当然、塾は空いているし、授業も行っている。

先生もいっぱいいるし、生徒もいっぱいいる状態だった。

入り口は、生徒の出入りがかなりあったはずだ。

 

 

にもかかわらずなぜ開いていないと言ったのだろうか?

 

 

そもそも、その生徒は教室にすら来ていない。

入り口のカメラに写っていなかったので、

これは間違えない。

 

 

にもかかわらず「えっ?塾にはいきましたけどー」

と言っていた。

親御さんも親御さんで、

「息子がこう言っているのですが、どういうことですか?」

という反応。

 

 

もうね、本当に埒が明かない。

 

 

何度話を聞いても、塾には行きましたというので、

私がこんなことを聞いてみた。

「塾に来たっていうけど、なんで教室に入らなかったの?」

と聞くと、

『外から見たら、開いていなかったので帰りました』

 

 

その塾は3階にあったのだが、

どうやって外から見て開いていないと判断したのだろう?

というか、たくさん先生も生徒もいたし。。。

 

 

その後もこういったことが何度か起きた。

 

 

親御さんも、ずっと

うちの息子が嘘をつくわけない!という反応だったので、

寛容な教室長がついに、うちではやっていけないと判断し、

その生徒を退塾とした。

 

 

その時に、当時の教室長が

新たなルールとして決めたことがある。

それは、大手塾をクビになった生徒は入れてはいけない。

ということ。

 

 

お金儲けが大事な大手ですら、手に追えない生徒

っていうのは、もうね、どうしようもない。

生徒自身が問題というより、

親とのやりとりが機能しないってのがつらい。

 

 

今考えると、個別指導塾の時は

いわゆるモンスターペアレントと呼ばれる親御さんは

大勢いたなぁ。