神奈川県川崎市の塾|OKUNO塾のつぶやき

JR南武線 武蔵新城駅|毎日8:30更新

質問できない子はそもそも親に質問していないのでは?

大勢の生徒を見ていると、

小学生でも中学生でも、

・わからないところをすぐに質問する生徒

・わからないことも質問せずそのままにする生徒

がいることがよくわかる。

 

 

勉強ができるようになる上で、

わからないことを調べるというのは

非常に重要なことで、

そのままにしてしまってはよくない。

 

 

だから、質問をしてくれる生徒の方が、

学力は伸びていく傾向にある。

 

もちろん、

教科書を調べればすぐに載っているようなことや、

5-3はなんですか?のように、

自分で考えずに答えを聞く質問はあまりよくないけど、

でも、どんどん質問するようになるには、

こういったフェーズがあってもしょうがない。

 

そして、最終的には自分で調べられることは調べ、

そうでないことはどんどん聞く。という

使い分けができるようになってほしい。

 

 

そこで前々から疑問に思っていたことがある。

 

それは、

わからないところを質問する生徒のご家庭と

わからないことをそのままにして質問しない生徒のご家庭とでは

どんな違いがあるのか。

 

 

私は子どもたちの学習習慣などは

小学生の頃にはある程度決まってくると思っているので、

小学生のうちにどんな家庭教育を受けていたか?

これが質問をする・しないに大きく関わっていると思っている。

 

 

そこで、

よく質問に来る生徒の親御さんたちに

話を聞いてみた。

 

 

すると、共通点が2つあった。

 

 

1つ目は、

横で付きっきりで見ながら、

あるいは

リビングで必ず目の届くところで

勉強をさせていることがわかった。

(親御さんが料理をしているときに、子どもがリビングの机で勉強をしているなど)

 

 

子どもが質問をするようになるには

その質問をできる相手がそばにいないといけない。

小学生のうちは、近くに親がいることで

わからないことを聞く環境が出来上がる。

 

 

いきなり自分の部屋で勉強をさせたり、

親が不在の時に「お母さんが家に帰るまでに勉強しておきなさい!」

なんていうのは、能動的な勉強ができるようになってからの方が

良いのだろう。

 

 

 

 

そして2つ目は、

質問されたら、とりあえず何か答えてあげること。

 

 

同じ、空間にいても、質問を雑に扱ってしまっては

子どもたちも質問するのはやめようと思ってしまう。

たとえば、子どもが親に質問をしたとしても

親が「そんなことは教科書に載っているでしょ」のように

言ってしまうと、おそらく質問しない子になってしまう。

 

だから、小学生のうちはまずちゃんと答えること。

答えがわからない場合は、一緒に教科書をペラペラめくって

探すというのでも良いだろう。

 

 

 

以上の2点が大事である。

 

 

 

でも、ここで1つの大きな問題がある。

今は、共働きの時代。

両親が夜遅くまで帰ってこない。

なんてこともよくある。

 

どうするか?

 

 

その場合は、

お仕事から帰ってきてから

勉強を見てあげてほしい。

 

もちろんとってもとっても忙しい中で

子どもの勉強をみるというのは、大変であると思うけど、

教育ってのは手間がかかるものだ。

 

そんなタブレット教材を買って、

勝手に子どもが勉強をするようになって、

なんていうことに心は惹かれてしまうけど、

人間をなめてはいけない。

 

そんな簡単な話で、子どもたちが

能動的に勉強するようになるなんてことは

まずない。

 

泥臭くて、めんどくさくて、大変なことを

(しかも、当の子どもたちにはウザがられることを)

行ってあげないといけない。

 

 

子どもたちが質問できない!という前に、

まず家庭教育を見つめ直してほしい。

 

能動的な勉強ができるようになる前に、

・自分の部屋で勉強をしていないか。

・質問に対して雑に扱っていないか。

・そもそも親のそばで勉強させているか。

ここら辺は必須事項だと思う。

 

 

こういうことができるようになって、

教育は少しずつ、外に任せていけるようになる。

塾に入れたり、学童に入れたりと。

 

それができるようになる前は、

まずは家庭教育を見てほしい。

 

 

 

タブレットや機械に任せるのではなく、

 

親と子。

 

これが大事だと思う。